株式投資で必要なテクノファンダ分析と人間のバイアス(思い込み)
株式投資においては、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析など、あらゆる情報を融合させたテクノファンダ分析が大切になる。またそれだけではなく、人間にはバイアス(思い込み)がかかっているため、感情で動く生き物だから、行動経済学もマーケットに組み込まないと、マーケットの先行きを正確に読み解くことは出来ない。
ファンダメンタルズというのは『経済の基礎的条件』である。
- 経済成長率や物価
- 失業率
- 政策金利
- 長期金利(長期国債利回り)
- 経常収支(貿易収支など)
- 国の財政収支
といったさまざまな経済指標の推移、各国の金融・財政政策の動向をもとに、日本や海外の株式市場がどちらの方向に動いていきそうかを予測する。
日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)といった市場全体の平均的な値動きのトレンドを把握することも重要だ。もちろん、日経平均株価が大きく下げていても、個別には逆行高を遂げる銘柄も存在するが、それらはあくまでも限られている。
しかし、相場全体が上向いていれば、多くの個別銘柄がそれに連動するか、もしくはそれをしのぐ株高となっているはず。したがって勝負を仕掛ける銘柄は、選び放題。逆に相場全体が下げている局面では、空売りの標的とすべき個別銘柄は容易に見つけられるはずだ。つまり、今、買いか売りのどちらを中心に攻めるべきなのかは、日経平均株価やTOPIXの大きなトレンドに注目すれば、自ずと答えが見えて来るはずである。