安い時期に株を買う為にはそのときにお金を持っている必要がある
お金を持っているときにギャンブルをやると、その全てを突っ込んでしまうのが人間心理というものだ。なぜかというと、『負ける』からだ。つまり、別に最初の金額で勝てていたなら、残りの持ちを金突っ込むことはなく、全財産つぎ込むということにはならなかった。しかしなった。ということは、『負け』て、それを取り戻そうとして、躍起になってしまったということになるわけだ。
だが、腹八分という格言がある。お腹いっぱいになるまで食べるということは、実は不健康の原因となるのだ。お腹いっぱいに食事をすると、体内の血糖値が急騰することになる。だからこそ『お腹いっぱいだ』と思うわけだが、実は、これは『八分』くらいでも、人は十分空腹感を忘れることが出来る。それに、急激に満タンに急騰した血糖値というものは、実は下がるのも早い。大暴落だ。その時、人はまた急激に空腹感を覚え、平常心を保てなくなってくる。そしてまたドカ食いをしてしまい、負の連鎖にはまってしまうというわけだ。そういう食事の摂り方をしていては、メタボリックシンドロームになる確率が飛躍的に高くなるだろう。
市場の暴落はいつやってくるか誰にもわからない。本当は暴落のときだけ株を買うぐらいの投資法が一番儲かるが、そのときにお金がなければどうしようもない。食事の腹八分と一緒で、何事もやりすぎてしまうと、結果的に自分の選択肢を狭め、身動きが取れない状態になってしまう。
そもそも、株式投資のプロなら常に資金全額を株に投資しないといけないが、個人投資家はいつでも資金を市場から引き上げることができるし、資金管理が出来る。株は買うタイミングが命。
- 少しでも安い時期に買う
- そのときにお金を持っている
この2つが非常に重要なのである。平常心を失うような行動をとることは、投資家の前に、人として欠落している事実を真正面から受け止める必要がある。