株式投資はいかに安全な位置で買うか。出来高の少ない日に株を買う
『出来高』とは、株式市場で売買が成立した株数のこと。この出来高が増え始めたら買い出勤する、というパターンの投資家が多い。いわゆる、『順張り投資法』だ。別にそれでもいい。だが、見落としてはならない。その手は多くの人も狙っているのだということを。この決定的な事実を受け、どういう発想が自分の頭に生まれるか、それでその人の投資家としての資質が決定すると言っていいだろう。
何しろ、株式投資においては、実に9割もの投資家が『負け』ている。つまり、株式投資で本当に勝ちたいと思うなら、『9割側の行動』に甘んじていて、ダメなのだ。
フランスの哲学者、ルソーは言った。
『慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく。』
そりゃあ、群衆と同じ行動をとっていた方が『安心』し、『楽』になれるだろう。それが帰属意識に支配されてきた、人間心理というものだ。しかし、株価が動き始めてから乗るよりは、止まっているときに乗る方が安全だということを忘れてはならない。
株式投資は、いかに安全な位置で買うかということが、その勝敗を大きく左右するのだ。株価が下がってきて横ばいを初め、徐々に出来高が少なくなってくる。さらにすると、出来高がいつもより少なくなる日がある。そんなときに株価は安値をつけることが多く、出来高が最も少なくなった日か、その前後に年初来安値を付けているケースがほとんどなのである。
相場は生き物だ。だから情勢に影響され、そういうことになる。少しずつ上昇に転じ、例えば、安値から2倍の株価になるケースなんていうのもあり得る話なのである。株式投資の黄金律は、『安く買って、高く売る』ことだ。