クレジットカードの基本知識
インターネット決済サービス市場
インターネット決済サービス市場は、事業者売上高ベースで2008年度は213億円と推計し、2009年度には237億円と前年度比2%の成長率を記録し、10年度は258億円に増加すると予想されている。
クレジットカードの発行枚数
クレジットカードは2011年の時点で、3億2千万枚が発行されており、国民消費支出手段の4分の1を占めている。
クレジットカードの三大収益源
クレジットカードは、加盟店手数料とキャッシング・ショッピングの金利、年会費が三大収益源である。
クレジットカードの手数料
クレジットカードは2~5%の手数料収入があり、電子マネーでは2~3%といわれている。手数料だから、利用単価が大きいほど得られる利益も大きくなる。
クレジットカードの利用単価
クレジットカードの利用単価は、平均すると1万円くらいが相場といわれる。
新規信用供与額
72兆円。
正規クレジットカード会社数
約1,000社。
※2012年調べ(日本クレジット協会)
20歳代のカード所持率
JCBによる2009年度版調査っ結果レポート『クレジットカードによる総合調査』によると、20歳代のカード所持は71.5%である。
カード発行契約数
日本クレジット産業協会発刊『日本の消費者信用統計平成22年版』によると、平成15年度から20年度のカード発行契約数は82%~94%となっている。
個人情報漏洩の公表件数
JINSA(日本情報セキュリティ協議会)『情報セキュリティインデントに関する調査報告書』では、2006年の個人情報漏洩の公表件数は993件で、情報漏洩件数の9%に口座番号あるいはクレジット番号が含まれている。2008年は1373件、11.7%。
クレジットカードのマメ知識
コールセンターとは
コールセンターはもともと、顧客の相談窓口として苦情や問い合わせに応じる業務処理センターの形で80年代に突入した。
コールセンターは、自社の顧客やマス媒体の広告を見て電話をかけて来る見込み客からの電話を受信するインバウンド業務と、センター側からキャンペーンや返済の督促などのために発進するアウトバウンド業務の二つに分けられる。
個別クレジットと包括クレジット
1つの商品を役務ごとにクレジット契約を締結することを個別クレジットと定義し、クレジットカードショッピングのことを包括クレジットと法律で定義された。また、2か月を超える二回払い、ボーナス払いも規制の対象となる割賦と定義された。
ICカードの仕組み
ICカードには、公開鍵という基盤技術PKIが採用されている。このPKIにより、『盗聴、改ざん、なりすまし、否認』を防止する。
ICカードの手柄
決済カードの不正利用は、ICカード化が有効でありリアル店舗での決済では大きな成果をあげている。特に、英国ではカード、加盟店、ATMなどICカード化がほぼ100%となっている。
ポイントは『景品』には該当しない
ポイントは『景品』には該当しない。景品というのは、
- 1)個客を誘引するための手段として
- 2)事業者が自己の供給する商品・サービスの取引に付随して提供する
- 3)物品、金銭その他の経済上の利益
となっている。しかし、自己の供給する商品または役務の取引に置いて用いられる割引きを約する証票は景品に含まないという除外規定がある。ポイントは、交際会計基準(IFRS)にて、ポイントの未行使残高は全て『負債』として計上することが求められている。
ショッピングモール最大手『楽天』の主流決済
ショッピングモール最大手の楽天は、12万社、7000万を超える商品を取り扱っているが、その決済の4割以上がクレジットカードだと言われている。
支払い方法はリボルビング方式が圧倒的
支払い方法は、主流であるリボルビング方式が圧倒的である。比較的定額の返済なので、毎月の返済負担が軽減できる。ショッピング金利は12%から15%といったところ。
リボで支払っているときに、増額して返済できるカードだが、返済の引き延ばしにもつながるので要注意。翌月払いやボーナス一括払いは金利ゼロだが、ボーナス二回払いは金利ゼロの会社もあれば、3%程度の金利がつくクレジットカードもある。こうしたサービスは住宅ローンなどと違い、返済期限がないのが最大の特徴。クレジットカード会社が半永久的にカードを使ってもらいたいという背景がある。
ショッピング枠とャッシング枠
クレジットカードは通常、限度額50万円ならショッピングで使えるのは30万円、キャッシング枠は20万円と利用限度額が設定されている。
クレジットカードの国際ブランド
クレジットカードの国際ブランドといえば、
- VISA
- マスター
- アメックス
- JCB
を指すが、世界初のブランドは1950年にアメリカで発足したダイナースクラブである。次がアメックス。
JCBは1961年、旧三和銀行系のクレジットカード会社として設立され、1981年から独自に海外展開を開始した。
ダイナースとアメックスはステータスが高いのが特徴で、特にアメックスのブラックカードは、『青天井のカード』として、実際に見た人はめったにいないといわれている。
JCBは、国内では敵なしだが、国際的に見ればやはりVISAとマスターが主流であり、その中でもVISAが頭一つ抜けている。
国際ブランドの世界シェアは発行枚数で見ると、
- VISAが約60%
- マスターカード30%
- アメックス、JCB、ダイナースがそれぞれ10%
である。
クレジットカードのお得な話
マネー・ロンダリング(資金洗浄)
マネー・ロンダリング(資金洗浄)とは、違法な行為によって得られた収益を出所を隠す手口である。暴力団やマフィアといった認められていない裏組織が、その反社会的活動によって得たお金を、表上、真っ当なビジネスで得たように見せかけるために、『お金を洗う』わけである。
過払い金の請求の時効
過払い金の請求は民法上の時効が10年とされているが、裁判で争えば時効に関係なく過去にさかのぼって請求することが出来る。
債務者の権利
貸金業法21条、1項2号には取り立て行為の禁止条項があり、債務者が弁済し、または連絡し、もしくは連絡を受ける時期を申し出た場合、債務者に、電話、FAX、訪問を行ってはならないとされている。
お得なインターネット決済
インターネット決済は利用者からすれば、ポイント還元があるクレジットカードが確実に得。カード業界の発展阻害要因に、『貸金業法、景気低迷、少子高齢化、ネット依存』が挙げられるが、そのネット依存という事実を考えると、インターネット決済で、断然お得なクレジットカード利用の促進をするということは有効な戦略である。
利息と宗教
旧約聖書では、利息を取ることを戒めている。ただし、申命記23によると、異教徒からは取ってもよいとの記載がある。ユダヤの民は国を追われ、異教徒の地で土地の所有が禁じられた。そうした背景もあって、不動産を必要としない金融を生業とした可能性がある。
イスラム教の聖典、クルアーンでも金利を取ることを禁じ、新約聖書にもキリストが銀行と利息について述べる記述がある。こうした『一神教』を重んじる宗教が利息について禁じるのは、『時間』が神の領域であるからだと言われている。時間が生み出す利息というものは、人間の支配下にない、という考え方だ。
歴史上、利息にかかわる法律は最も古い法といえる。紀元前1750年ごろ、バビロニア王ハンムラビにより発布されたハンムラビ法には『利息』に関する条文が確認でき、聖書にも同じように利息に付いての記載がある。しかし、その当初から利息に関わる倫理的な問題は常に取りざたされ、今日にまで至る。
イエス・キリスト Jesus Christ.

キリスト教の礎。モーセ、ブッダ、孔子、ソクラテス、ピタゴラス、マニ、ムハンマド、どの人物の弟子も死後の復活などは認めていないが、このキリストだけは、弟子たちが『復活を見た』と言っている。