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クレジットカードの6つの特徴
- 1)利便性
使いやすい
- 2)正確性
機器を通すことでデータ処理の正確性を利用できる
- 3)融通性
現金がないときに融通が利く
- 4)安全性
情報漏えいなどのデメリットはある。だが、それはお金を持っていても落とすリスクがあるのと同じであり、往々にしては安全である
- 5)身軽性
現金を持つ必要がない
- 6)エコロジー
しかしこのエコロジーというのはどういう考え方で挙げられているかは考えものである。一枚のカードの発行コストを考えると、首をかしげる点もある。1枚の原価は磁気カード情報が入力されたもので100円、ICカードとなると300円~500円、また、盗難保険料、郵送料、会員募集人件費、入会申込パンフレット作製費、ノベルティ(記念品)、キャンペーン費、テクアウトスタンド費用、さらに提携カードの場合には、発行するごとに提携先企業に手数料を支払うことになる。
クレジットカードのデメリット
他人が使っても簡単に使用できるため、悪用されてしまう。紛失した場合は速やかにカード会社に連絡し、利用を停止するべきである。
支払い方法の特徴
- 一括払い
カード決済の90%がこの一括払いを利用している。買い物をした後で最長25日から57日間は支払いを猶予され、その間金利がかからない。
- リボルビング払い
カード利用限度高に対して最低支払額が決められ、この最低額を払っておけば欲付きも限度額内なら繰り返し買い物が出来る支払い方法。デメリットとしては、買い物が増えれば、支払回数が増えてその分金利も大きくなる、また、支払いがいつ終わるかわからないという点がある。
- 分割払い
買い物代金を分割して月ごとに払う方法。カード利用ごとに支払い回数を指定できるのが特徴で、金利は支払い回数に応じてつく。
- ボーナス一括払い
ボーナスが入った時に一括で支払う方法。
- 2回分割払い
利用代金を2か月に分けて支払う方法。割賦販売法の範疇に入らないので、金利が付かないメリットがある。※日本人は利子を払うことを極端に嫌う傾向があるため、アメリカと違って一括払いが主流となるという。
支払い方法は圧倒的にリボルビング方式が多い
- ショッピング金利は12%~15%あたりが通常
- ボーナス一括払いは金利ゼロ
- ボーナス2回払いは金利ゼロか3%程度の金利
クレジットカードは系列別に見ると大きく4つに分けられる
- 銀行の系列子会社が発行する銀行系クレジットカード
- 信販会社が発行する信販系クレジットカード
- スーパーや百貨店などが発行する流通系クレジットカード
- 一般の企業・団体が発行するメーカー系クレジットカード
このうち最も多いのが銀行系カードで、次に流通系、信販系、大きく離してメーカー系という順番である。全国のホテル、映画館、レジャー施設などさまざまなサービスを提供していて、最も利便性の高いカードとなっている。信販系カードは銀行系カードに比べると入会審査が比較的ゆるく、年収・職業の基準も銀行系に比べれば低くなっている。また、分割払いで支払い回数が多いなど、支払い方法に多様性があり、利用者のメリットが多い。流通系カードは、割引きやポイントなどの特典をつけて多様なサービスを展開させることが出来るメリットがある。また、この中で最も審査に受かりやすいと言えるのは、この流通系クレジットカードである。
メーカー系カードは、特定の商品、サービスで大きな還元を受けられる。各メーカーは、車、旅行、パソコンなどそれぞれに強みを持っているため、利用者はそれらの利便性を得られる。
クレジットカードと電子マネーの違い
クレジットカードは、中・高額決済に適している。(ホテル宿泊、車、家具等)電子マネーは、少額決済に適している。(スーパー、コンビニ等)それぞれ、手数料がかかったり、チャージ可能額が限られている等の背景がある。
プロパーカードと提携カードの違い
- プロパーカード…アメックス等
- 提携カード…セゾン等
ステータスを重視するならプロパーだが、サービスを重視するなら提携。審査も後者の方が通りやすく、還元率も高い。プロパーカードのメリットは、ホテルの部屋のアップグレードや、プレミアムチケットの取得等の、様々なインビテーション(招待)がある点。プラチナ以上のカード所有者には、カード会社がコンシェルジュとなって希望をかなえてくれ、365日24時間体制で対応してくれる。
ハウスカードの初期与信の『4つのC』
ハウスカードの初期与信では、『4つのC』を重視する。
- 1)Character:人格
- 2)Capacity:支払い能力
- 3)Capital:資産
- 4)Control:自己管理
与信審査の流れ
- 1)申込受付
- 2)記入事項をコンピュータで入力
- 3)信用情報センターに問い合わせ、車内のスコアリングシステムで判定
- 4)3の2つの総合評価が一定以上であれば入会が認められる
クレジットカードは基本1枚持ちがベスト
クレジットカードは基本1枚持ちがベスト。ポイント獲得の効率がダウンするため。複数あるカードのポイントを交換しようとしても、その際の交換レートが悪いため、ポイントが減ってしまう。特典による還元率のUPを狙うとお得。カードを使うタイミング次第で、お得かそうじゃないかが決まる。電子マネーはチャージできるものを選ばなければならない。
クレジットカードを賢く使う4つのポイント
- 1)カードの枚数は基本1枚持ち
ポイント獲得の効率アップや、年会費を最小限に抑えるため。
- 2)世界中で使えるカードを選択する
Visaやマスターカード等、海外でも通用するものがあれば便利。
- 3)自分の生活スタイルにマッチするカードを見つけ出す
例えば高島屋によく行くなら、それに適したカードがある。そういう考え方で、カード会社と提携しているデパートやホテルや交通機関を利用する場合、ポイントやマイレージが貯まって、合わせ技で還元率がかなり高くなる。※このカスタマイズが面倒であれば、一律として還元率が高いカードを選ぶ。
- 4)バーゲン品やわかりきった浪費にはカードを使わない
キャバクラやホスト、ブランド物やバーゲン品等を買おうとするとき、人は往々にして冷静ではない。そんなとき、クレジットカードの利便性は諸刃の剣となる。
ショッピング利用枠とキャッシング利用枠
ほとんどのクレジットカードはショッピング利用枠とキャッシング利用枠が別々に設定されている。例えば、キャッシングを20万円とすれば、ショッピングは30万円までが限度額となるなど、往々にしてショッピングの方が多く、また、金利もキャッシングに比べると低く設定してある。
なぜ女性限定カードやゴールドカード等が存在するのか
なぜ女性限定カードや、ゴールドカード等の特定のユーザー限定のサービスがあるのか。その答えは簡単。
業者側は、カードを長く使ってもらいたい。しかし、ただ単に普通のカードだけを提供していては、客が離れていってしまう。従って、客の心をくすぐるような魅力的なサービスを提供する必要がある。還元率や、カードについている特典、そうした限定的なユーザーへのサービス等、カードをよりカスタマイズしやすくすることによって、その人がそのカードを『手放すのは損だ』と思わせたいのである。
ということは、ユーザーはそれを利用した方が良い。業者側が苦肉の策でそうしてサービスを展開しているのだから、変な言い方をすれば、そこに『つけ込む』のである。だがそれで実際には業者も助かるし、Win-Winが成立する。