返済期間が長く続く場合は、自己破産をすれば解決する?
返済期間が長く続く場合は、確かに自己破産をすれば解決します。しかし、解決方法は自己破産だけではないし、本当の解決は債務整理ではなく、『もう二度と債務整理をしないこと』です。
自己破産というのはそもそも最後の選択肢だから、いきなりそれを選択する必要はないんだ!むしろ、それ以外の選択肢を選ぶことを念頭に置くべきだね!詳しく解説するね!
ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!
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本当の解決は債務整理ではない
借金を負い、返済生活に追われる人がいます。その場合は、自己破産等の債務整理をすればもちろん解決はできます。しかし、根本の解決になるかどうかはわかりません。本当に大事なのは、その人が こと。今回は、表層的な解決である債務整理ではなく、根本に目を向けて考えていきます。
やはり、借金を負っている時点でお金のコントロールはあまり出来ていないと考えるのが正解で、『借金を負わずして生きていく』人もいますから、そもそも借金を負ってしまった時点で、何らかの誤謬(ごびゅう。間違った判断)があったと考えた方がいいかもしれません。
しかし、例えばビジネスをやろうとしたら、銀行から融資を受けたり株主からお金を集めたりしますが、そうやってお金を集めないと大きな事業が出来ないという事実もあります。ただ、別に『無借金経営』をする選択肢もあるし、そもそも『大きな事業』をやるだけの器がその人にあるかどうか、という判断にも目を光らせたいところです。
短絡的な発想で言えば、債務整理をすれば問題は解決するんだけど、根本が治っていないならまた何度でも同じことを繰り返すのが人間だからね!ナビみたいなもんだよ!
ぴよ(ナビ)?
渋谷にナビがセットされていたら、どこを目指そうとしても渋谷へ辿り着いてしまうよね!ナビの目的地自体を設定し直す必要があるんだ!
ぴよぴよ(うーむ、なるほど)!
失敗自体はいいが、偉そうな人に偉い人はいない
私の知人も、地元では敵なしで、彼に媚を売る人間であふれていたものですから、傲慢不遜に陥り、自分を過剰評価し、自分の会社を20代でマザーズに上場させようとしていて、
この年でマザーズ上場させた奴なんていないからな!
と言って、悦に入っていました。しかし、彼は上場できませんでした。審査に通らなかったんですかね。あれだけ口を切ってしまったので、暗黙の了解的に『なかったこと』になっていましたが、私はその一部始終を見ましたので、お粗末な末路だな、と感じたものでした。
彼が偉い人だったらそうは思わないんですけどね。しかし彼は『偉そうな人』でした。『偉そうな人に、偉い人はいない』んですよね。従って、彼は自分の価値を誤謬したことで、失敗してしまったのです。
まあ、失敗自体はいいんですけどね。それは挑戦した証拠ですから。少なくとも、挑戦もしないでうじうじしている人間よりずっといい。
柳井正がユニクロという勝利を勝ち取るまでには、実に多くの失敗の積み重ねが無ければあり得ませんでした。
彼は言います。
勝利しか体験していない人間(企業)は、ただ挑戦していない(勝ち逃げしている)だけだ。危機につながるような致命的な失敗は絶対にしてはならないが、実行して失敗するのは、実行もせず、分析ばかりしてぐずぐずしている奴ほどよっぽどいい。私も多くの失敗から学び、経験し、そしてようやく一勝を挙げた。
彼の言うように、挑戦しているから失敗するわけですから、それ自体を悪くいうことはありません。しかし、『致命的な失敗は絶対にしてはならない』と彼が言うように、例えば自分の力を見誤りすぎて、大きな借金を背負い過ぎて、多くの人に迷惑をかけ、あるいは自殺者を出し、再起不能にまで陥ってしまうことは、避けなければなりません。
私の知人の彼の話で言うと、彼は『なぜかお金があった』ので借金はしませんでしたが、そういう行動を通して、何人もの友人が彼のもとを去りました。彼は一流の人間を演じるのですが、去った人は『彼は一流ではない』ということを知っていたんでしょうね。そういう本当に見識のある友人を失ったこともまた、ここで言う『致命的な失敗』となるのかもしれません。
自分の考え方自体を改善しなければ、何をやっても同じことを繰り返すよ!それに気づけるかどうかが人間の運命を大きく変えるね!
ぴよぴよ(なるへそ)!
借金をしない人もいるという現実を直視する
さて、借金の話に戻りますが、やはり、
- 1.お金を借りる
- 2.返せないからもう一社から借りる
- 3.更にもう一社から借り、多重債務者となる
- 4.それでも返すめどが立たず、自転車操業となる
- 5.いつまで経っても返済生活が終わらない
- 6.債務整理をする
という流れで債務整理をする人が多いですね。これも問題は、『1』にあるわけです。そもそも、お金を借りる必要はなかった。しかし、本人は『借りる必要があった』と主張します。人間は言い訳を無限に思いつく生き物ですからね。自分の行動は常に正当化するものです。
しかし、『借りない人がいる』事実があるわけですから。その事実を考えると、間違っているのは借りた人ということになります。その知人のように、
- 思い上がり
- 過信
- 誤謬
- 認知の歪み
様々な理由が重なってそう判断したのかもしれません。しかし、結局は『お金を借りないと借金に苦しむことはない』わけですから、間違っているのは自分だと認める必要があります。
もちろん、中にはやむを得ず借金を負った人もいるけどね!この話の場合は、自分を過信して借金をしたケースだね!
ぴよぴよ(人間は自分の失敗を認められない生き物っす)!
借金をすることを正当化するとしたら
ここで反論を思いついた人はこういう人でしょう。
反論を思いつく人
- 貧乏な人
- 騙された人
- ホストのツケを払えずどうしても借りる必要があった人
- 見栄や買い物の為にどうしても借りる必要があった人
しかし冷静に考えてみましょう。
貧乏な人
『貧乏だから、何をしてもいい』のでしょうか。例えば、銀行強盗をしても許されるのでしょうか。
例えば、『手塚治虫のブッダ』に出て来るのは、2,500年前の時代を生きた、貧乏な子供たちです。奴隷同然のような人間が、今日を生きるために物を盗み、人を暴行する。盗んだ方も盗まれた方もまだ子供です。盗んだ方にも事情があって、盗まれた方にも事情があります。
盗まれた方は、
奴隷のお前が、今日盗まれたあの品物は、お前らの何倍もの値段がつく、高価な代物だ。もしそれを取り返せなかったらお前の母親を売りとばす。もう二度と会えないと思え。
と言われ、死に物狂いで探して何とか見つけるも、逆に袋叩きに合います。
これを見て、どう思うでしょうか。『仕方ない』と思うでしょうか。『こんな世の中間違ってる』と思うでしょうか。
そう思う人がほとんどでしょう。むしろこれ以上のことを言えたのなら、そこにいるのは『ブッダ(悟りを開いた人)』ということになる。
ブッダは、釈迦という通称で呼ばれていますが、本名はゴータマ・シッダールタです。王子の身分に生まれ、すでに広がっていたバラモン教(現ヒンズー教)の『カースト制度』を受け、常に葛藤していました。
戦、行き倒れ、病に飢え。この世は本当にただただ苦しいだけなのか。そして、自分はカーストの上の位にいて、
(釈迦は上から二番目、クシャトリヤ(王族)にいた)下位にいる人よりも楽をしているが、それは許されるのだろうか。そういうことを考えていました。
そして、答えを探す旅に出ました。そうして誕生したのが『ブッダ(悟りを開いた人)』です。ブッダは、
執着さえしなければ、この世の苦しみから解放される。
という悟りの境地を見ました。
貧乏な人。その子供たちのように、乱暴になり、強引になり、拝金的になってしまうと考えるのは、『当たり前だ』と考えるかもしれません。それは、実に2,500年、いや実際にはもっと前からそう考える人がたくさんいました。
しかし、そう考える人が大勢いるからといって、それが=真実である、ということにはなりません。貧乏な人でも、執着さえ捨てれば清く正しく生きていくことはできます。そう考えると、
貧乏でやむを得ず借金を負ったが、返済生活に追われてとても苦しい。
と半ば悲劇のヒーロー気分でいる人が考えるべきなのは、下記の記事なのかもしれません。
騙された人
これもそこまで考えたら同じことですね。『騙された自分が悪い』と考えるのが『インサイド・アウト』。『騙したほうが悪い』と考えるのが『アウトサイド・イン』。祖ブッダやキリストの境地に立つことは『難しい』と考えるようでは、永久に問題は解決しないでしょう。
ブッダやキリストの境地に立つことは、難しくないのです。それを『周りの人が大勢難しいと言っているからといって、難しいと判断してしまう』のであれば、そこにいるのは自分の意志を埋没させ、周囲に流され、環境に支配された人間。そうなると、お金に支配されて借金を負った、という事実にもつじつまが合いますね。
- ホストのツケを払えずどうしても借りる必要があった人
- 見栄や買い物の為にどうしても借りる必要があった人
も同じことです。そもそもそれは、『最初に執着があった』ことが原因。『原因と結果の法則』という本がありますが、
とにかく『借金を負い、その返済に困って苦しい』という『結果』があるならば、それは必ず『原因』があり、その原因とは先ほど『1』にあると言いましたが、実際には、
- 0.『原因』
- 1.お金を借りる
- 2.返せないからもう一社から借りる
- 3.更にもう一社から借り、多重債務者となる
- 4.それでも返すめどが立たず、自転車操業となる
- 5.いつまで経っても返済生活が終わらない
- 6.債務整理をする
まさにこの『0』の部分にあるのです。
私は無宗教ですが、ブッダは言いました。
木をノコギリで切り倒しても、その根っこが強力なら再びニョキニョキ生えてくる。それに似て、君の心に巣食った欠乏感があまりに強力な呪いであるがゆえ、一時的に落ち着いても根は生きているから、すぐにまたニョキニョキと伸び、苦しくなり、『足りなく』なる。
たとえ債務整理で一時的にその『枝を切り落とす』ことが出来たとしても、自分の心構え、考え方という『根っこ』が強力なら、再び同じことをするでしょう。
借金だろうが何だろうが、自分の目の前に大きな試練が立ちふさがっているのであれば、問題解決のヒントは『外』ではなく、『内』にあるのかもしれません。
ここにある話は真理だよ!恐らくこれ以上の話は存在しないよ!答えは外にはなく、内にあるんだ。この事実を真正面から受け入れられないなら、問題は永久に解決しないね!
ぴよぴよ(厳しいようだけど、それが現実っす)!
どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!