借金における自転車操業の最善の解決策は、本当に自己破産?
いいえ。自己破産以外にも選択肢があります。自己破産は最後の選択肢です。
自転車操業の解決策が自己破産しかないっていうのはあまりにも短絡的だね!その他にも様々な選択肢があるから、それを全て調べた上で、検討した上で、最後に自己破産を選択しよう。
ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!
自転車操業の解決策は自己破産だけではない
それは正しい考え方でしょうか。
自転車操業というのは、『自転車のようにこぎ続けなければ転んでしまう』ような状態にあるということです。借金をして、その返済をする為に、また違う借金を作る。そしてその借金で違う借金を返済し、その利息を違う借金から返済する。
こうして複数の金融会社等から借金を重ね、永久に利息だけ支払続けて、完済することがない。まるで、自転車をこぎ続けているように見えることから、そう呼ばれています。
従って、ここで考えるテーマ『自転車操業の解決策は、自己破産しかない』という考え方に至るわけですね。確かに、一理あることです。
しかし、一理あるだけで、それは単なる一理です。『一つの理論』ということで、『それがすべてだ』ということではありません。ケースバイケースですからね。そういうことが最善な場合もあれば、そういうことが不適切な場合もありますよね。
そもそも自己破産というのは、『債務整理』の一つです。債務整理というのは、
- 任意整理
- 民事再生(個人再生)
- 特定調停
- 過払い金請求
- 自己破産
の5つの選択肢があります。『借金の整理』ということですね。この中から、どれかを選べばいいわけです。そして、自己破産というのはこの中において考えるなら『最後の選択肢』だと言えるでしょう。それだけ究極的であり、払う代償も大きいのです。
ですから今、自転車操業に陥っているからといって、
自己破産をすることが唯一の解決策だ!
と考えるのは、いささか早とちりかもしれません。その他の債務整理で良ければ、かかる費用も時間も、全ての負担を軽くすることができるかもしれませんからね。
債務整理には自己破産以外にも選択肢があるからね!自己破産はその中でも最後の選択肢なんだから、最後に選べばいいんだよ!最初はそれ以外の選択肢を検討しよう!
ぴよぴよ(なるへそ)!
客観的に見た自転車操業を行う人
自転車操業をする人を客観的に見ると、ある種の『
』に支配されています。私も見たことがあるのですが、彼らはどこか、『表面的なこと』にこだわりすぎている様子を得ました。そして、『その場をしのげればいい』という考え方を持っているような印象を持ちます。
A社に良い顔をして、『大丈夫だ!明日返す!』と言い、B社にも同じ顔をして、同じことを言う。
振る舞っている人間は、まるで何もかもうまくいっていて、どこにも落ち度がない人間なのですが、実際にやっていることは、自転車操業なわけです。
もちろん債務者にもいろいろいますから一概には言えませんが、やはり、自転車操業、つまり多重債務を背負ってしまう人というのはどこか、現実を生きていないような、空虚さを抱えているように見えます。
その空虚さは、
- 『過信』
- 『見栄』
- 『虚勢』
というキーワードと関係しているのかもしれません。彼らがそれらに支配されているならば、つじつまが合います。私はそういう人を見た時、空虚さを覚えます。
何かに固執し、執着している。それ故、等身大の自分を見失っている。本当の自分は振る舞っているような偉い人間ではなく、多重債務をするような人間です。その理想と現実のギャップが歪みとなり、そうした歪んだ現実を生み出しているような印象を受けます。
自転車操業をしている人を見ていると、弱みを見せないような人が多いね!何かを勘違いている印象があるよ!例えば、見栄とプライドの違いとかね!
ぴよぴよ(見栄っ張りはダメっす、誇り高き人は偉いっす)!
うつ病の患者と同じポテンシャルを兼ね備えている
例えば、多重債務者は几帳面で真面目な人が多いと言います。それは、うつ病の患者を考えた時にも同じことが言えます。うつ病になりやすい人は、
- 几帳面で神経質
- 真面目で完璧主義
な人が多いと言われています。だとすると、八方美人になりやすく、全ての人間関係で表層的になる。しかし、心底の部分では(うまくやらなきゃ!)というある種の強迫観念があり、それによって心身を疲弊し、うつになってしまうというわけです。
私が彼ら多重債務者を見るときに感じる虚無感は、うつ病の人を見た時のそれと似たようなものだと言えそうなのです。そして、そういう人の中には闇金融のような業者からお金を借りる人がいます。冷静な人は、
そんな業者をそもそもどうして利用するんだ。
と思うでしょうが、しかし、そういったポテンシャルを持った人からすれば、理不尽なことだとわかっていても、目の前の責務を果たさなければならないと考えてしまうのです。(うまくやらなきゃ!)というある種の強迫観念が、彼らの足を闇金融へと向かわせてしまうのです。
闇金融を利用してでも、あそこに良い顔をしなきゃ!
彼らは常に、誰かにこう脅迫されているかのように見えます。
闇金融を利用している人も、ある種の強迫観念に支配されている人がほとんどです。そんなお金最初から返さなくていいのに、怯えてしまって、保守的になり、言うことを聞いてしまうのです。
中には、実際のところでは怯えているにもかかわらず、(俺はこいつらとうまくやっている)という図式に浸って、『逆に利用している』ということを考える人もいるでしょう。しかしそれは思い込みであり、逆に利用されている。
のですからね。
特に闇金融なんか、最初から返す必要はないのに、そこに妙な責任感を覚えるのか、見栄を張りたくなるのか、自分ではうまく関係を続けているつもりでも、実際には相手の手の平で転がされてるんだね!
ぴよぴよ(闇金融の手口っすね)!
根本に目を向けなければもう一度同じことを繰り返す
自転車操業の解決策は、自己破産の場合もあれば、そうじゃない場合もあります。そしてここで最も考えたいのは、『どうして自転車操業をしなければならなくなったのか』という根本についてです。
私は無宗教ですが、人間の心を突き詰めた仏教の開祖、ブッダがこう言っています。
木をノコギリで切り倒しても、その根っこが強力なら再びニョキニョキ生えてくる。それに似て、君の心に巣食った欠乏感があまりに強力な呪いであるがゆえ、一時的に落ち着いても根は生きているから、すぐにまたニョキニョキと伸び、苦しくなり、『足りなく』なる。
自分の生き方、考え方という根本を変えることが、最も重要な解決策です。自己破産も含めた債務整理や、自転車操業という『木(枝)』の話ではなく、『根っこ』に目を向けることが問われています。
そうじゃなければ、今回の件でうまく債務整理が出来たとしても、また同じことの繰り返しになりますよ。
短絡的に考えてはだめだよ!表層的でも表裏的でも駄目!つまり、根本が解決していないのに自己破産や債務整理をしたって、また同じことを繰り返す可能性があるってこと!それを一番避けたいんだから!
ぴよぴよ(うーむ)!
どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!