自己破産の順序はどんな感じ?難しいなら面倒だし、もう死んだ方がマシかなって思うんだけど…。
自己破産の手続きなんか簡単です。死ぬ必要は全くありません。
安易に自殺を考えるものじゃないよ!死ぬのはいつだってできるから!最後の最後の最後の選択肢だね!僕もそう考えているよ!そしてまだ最後の最後の最後ではない!
ぴよぴよ(そう簡単に最後の最後の最後は来ないっす)!
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自己破産自体は簡単。だが、債務者の状況が複雑。
自己破産は順序を簡潔にまとめると、そう難しくはありません。人は、難しい勉強、苦手な勉強などでもそうですが、『面倒だ』と少しでも思ってしまうとやる気を失い、ある種のうつ状態になってしまうものです。
自己破産をしようとしている人がそこにいるなら、尚のことうつ状態になっている可能性も高い。そんな状態の人に、借金の債務整理といった面倒な手続きを突きつけても、うつ状態が悪化して、
してしまうんじゃないかと考える人もいるかもしれません。
もういいや。借金もひどいし、取り立てもひどいし、人間関係も壊れたし、自己破産したら終わりだし、自殺しよう…
そんなことを考えてしまう人もいるかもしれません。
ですが、自己破産の手続きなんか簡単です。こんなもの、簡単すぎる手続きなんです。自殺なんてする必要ないです。大雑把にまとめると、
- 1.債務状況を調べる
- 2.書類を用意する
- 3.問題なければ自己破産の免責が下りる
これだけなんです。これらの手続きが問題なく進んでいけば、自己破産は成立します。こんなに簡単なのにもし複雑になってしまうのであれば、それはこの手続きが複雑なのではなく、債務者の状況が複雑なだけです。
まあでも、自己破産をするくらいですから、かなり状況が複雑になってしまっている人が多いのも納得はいきます。しかし、手続き自体はそう難しいものではなく、
- 債務者の状況が複雑である
- 他にもたくさん人がいる
- 他にたくさん仕事がある
という条件が相まって、複雑になってしまうだけですね。もし、この世に自己破産をする人が全くいなくて、自己破産を担当する裁判官が『早く仕事がしたい!』とうずうずしている状態で、債務状況もこんがらがっていなければ、これはもうすぐにでも手続きは終わりますよね。しかし、実際は様々な条件が重なっているので、少し複雑になってしまうわけです。
たしかに苦手な勉強をしなければならないときって、軽いうつになるよね!投げ出しちゃった方が楽だしね!そうやって人は勉強や難しい課題から自分を遠ざけていくね!
ぴよぴよ(勉強を好きにさせるような教育をするべきっすね)!
自己破産手続きの順序と進め方
従って、上の順序を更に細分化するとこうなります。
- 1.弁護士に相談する
- 2.弁護士が受任し、債権者に受任通知を送る
- 3.債権調査をする
- 4.書類を準備する
- 5.申し立てを行う
- 6.破産手続き開始決定が行われる
※この際、もし破産者が処分する財産が無い場合は、同時廃止事件となりますので、破産手続き開始と同時に、破産手続きの廃止が行われます。
※この際、もし破産者が処分する財産がある場合は、管財事件となりますので、破産管財人が立てられます。
- 7.破産管財人と面談
- 8.破産管財人が財産の調査をし、それを換価し、債権者に配当する
- 9.裁判所で免責審尋、債権者集会を行う
- 10.免責決定となるか、不許可となる
まず、順に考えていくと、前述したようにそうはいっても複雑なのがこの問題ですから、やはり最もスムーズに解決するためには
した方がいいでしょう。法テラスでも司法書士でも、人によって適したケースがあると思いますが、そこに依頼して、そしてそれを弁護士らが受任した場合、その『受任通知』を債権者に送ります。
そうなればもう債権者は債務者に督促や請求が出来なくなりますので、これでまず債務整理の時間を作ることができます。その時間に弁護士がそれらの債権の調査を行い、そもそも不当な借金がないかどうか、過払い金などがないかどうかなどをチェックします。もし相手が闇金融であった場合などは、そもそも支払う必要がありませんからね。
書類を用意する
その後、書類を作成します。必要な書類は、
ここに記載しました。まあ実際にはその依頼した弁護士から細かく指定されるはずですから、それに従えばいいだけですね。
管財事件か同時廃止事件か
そしてその書類をもって申し立てを行い、破産者に、
- 処分する財産がある場合=管財事件
- 処分する財産が無い場合=同時廃止事件
となります。もし管財事件となれば破産管財人が立てられ、
処分されない財産
- 換価20万円以下のもの
- 99万円以下の現金
- 生活に必要最低限の家財道具
等以外の不動産や車などの価値あるものはすべて売却し、債権者に配当されます。その処分や配当を平等に行うのが、破産管財人ですね。
もし同時廃止事件となれば、管財事件よりも費用も時間も負担が少なくて済みます。自己破産者の多くは同時廃止事件となる傾向があります。お金がない人がする手続きですからね。
自己破産を受けるに値するかどうか
それから、そもそも債務者が、自己破産を受けるに値するかどうかの調査を行いますから、破産法第252条にあるように、
(破産法第252条から一部抜粋)
裁判所は、破産者について、次の各号に掲げる事由のいずれにも該当しない場合には、免責許可の決定をする。
四 浪費又は賭博その他の射幸行為をしたことによって著しく財産を減少させ、又は過大な債務を負担したこと。
八 破産手続において裁判所が行う調査において、説明を拒み、又は虚偽の説明をしたこと。
これらに該当してしまう場合は、免責が不許可となります。つまり、自己破産を受けられないわけですね。これが前述した『複雑にする人間』のわかりやすい例ですね。手続き自体は簡単なのですが、それに関わる人間が複雑なんです。ですから、手続き自体が複雑な印象を持ってしまうわけですね。
嘘をついたり、誤魔化したり、理不尽なことをしたり、人の気持ちを逆なでするようなことをしてしまう。人間には心があり、その心が複雑な状況を生み出してしまうんですね。
順序を見てもわかるように、難しいことは何一つないからね!むしろ簡単!だけど、免責不許可事由に該当するようなこと、例えば資産隠しとか偏頗弁済とか、そういう小細工をしてしまうのが人間だね!
ぴよぴよ(そうすると更に話はややこしくなるっす)!
自殺をするのは人間だけ
フランスの作家、カミュはこう言いました。
しかし、自殺なんかしようと考えるのは人間だけです。自殺をしていると考えられがちな動物や昆虫に、
- レミング(ねずみ)
- カバキコマチグモ(くも)
- ミズダコ(たこ)
が挙げられますが、まずレミングは『数を調整するための集団自殺』ではなく事故だということがわかっています。また、カバキコマチグモは、子供に自分の身体を食べさせて最後には死んでいき、ミズダコは子を出産したと同時に命を終えてしまいますが、それを『自殺』と言うのは表現が違います。
彼らは『
』のであり、 『命を粗末にした』のでは決してない。人間が行う自殺というものは、往々にして『全う』ではありません。どちらにせよ『命を粗末にした自殺』をするのは人間くらいなものです。
人間は心を持っています。ですから、善悪や真偽を追求し続けると、虚無にぶち当たります。それが、カミュの言う『苦しんでまで人生は生きるに値するのか』ということです。例えば、奴隷制度が当たり前だった時代の奴隷にされていた人々はどう思ったでしょうか。カースト制度で身分差別を当たり前のように受けていた人はどう思ったでしょうか。
いじめは、虐待は、嫌がらせは、病気は、格差は、貧困は、この世には、ありとあらゆる『苦しみの原因』が転がっていて、それに対する『答え』が説明書かなにかに載っているわけではないことから、人は混乱し、迷い、宗教や信念といった生きる指針を見出だすのです。
自殺をしてもいいかな。
そう思う人は、自己破産をしようとしている人の中にもいるかもしれません。しかし、やめるべきです。生きていれば何度でもやり直せますし、そんなことしなくたってどうせいずれ人は必ず死にます。
複雑で繊細な心を持ったからこそ、見えて来る境地もある。他の動物や昆虫や植物は、『悩みなどなくてさぞかし気が楽だ』と思うかもしれませんが、彼らは映画を観て泣いたり笑ったりすることはできません。登山をして山頂で弁当を食べたり、綺麗な花を写真に撮ったり、夏の夜空に花火を打ち上げて、それに浸ることもできません。
生きているだけで丸儲けなんです。自己破産の手続きなんか簡単です。難しいのは人間の心の方です。自殺なんかするより、生きて、命を全うしましょう。人為的ではなく自然に死ぬ。それまでに自分の命を使い切る。
です。
自己破産やお金の問題が難しいからと言って、うつになり、自殺を考える。その気持ちはわかるけど、わかっちゃいけないことだ!死ぬのは最後の最後の最後でいいんだ!そして自己破産は『最後』ですらない!
ぴよぴよ(自己破産なんか大したことないっす)!
どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!