自己破産がちょっと前まで増加していた背景には何があるの?
平成17年にいわゆる『新破産法』が生まれ、破産手続きの合理化と迅速化が図られ、破産者が手元に残すことのできる財産が拡張され、破産のハードルが低くなったことや、2000年10月に施工された弁護士による広告の解禁何かが影響していると思われます。
今回は、自己破産がかつて増加していた理由や、そこから減少してきた理由について考えてみるよ!なぜ自己破産は増えて、そして減ったのか。詳しく解説するよ!
ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!
自己破産が増加していた背景
自己破産の破産制度そのものは大正11年に作られましたが、平成17年にいわゆる『新破産法』が生まれ、破産手続きの合理化と迅速化が図られました。破産者が手元に残すことのできる財産が拡張され、
しかし自己破産件数は、
- 2003年=25万件
- 2012年⇒8万件
- 2015年⇒6万件
と、
にあります。
自己破産がピークを迎えた2003年当時ににあった背景としては、
- 1)企業倒産による失業
- 2)地価下落による住宅ローンの重圧
- 3)給与の伸び悩み
- 4)2000年10月に施工された弁護士による広告の解禁
等がありました。
4)はつまり、それによって
ということです。自己破産をすることの敷居が低くなったのです。認知もされ、推薦もされたことにより『導線』が確保されました。道が一つで他は行き止まりだと思っていたのが、実はもう一つ道があったことに気付いたのです。従って、気づいたらその道を選択した。そういう人が多く現れたということになります。
単純に、自己破産の件数が増えたのは、その制度を『知った』ということが背景にあるんだね!知らなければ自己破産の件数は増えないからね!広告されることが許されるようになり、認知され、それで件数が増えたんだ!
ぴよぴよ(なるへそ)!
2015年頃だったら例えば、『過払い請求』のテレビCMが増えていたから、その件数も増えたよね!
ぴよぴよ(CMが流れていると、つい見ちゃうっす)!
自己破産が減少してきた背景
ただ、その後は自己破産の数が減少しているわけです。その理由は、平成13年4月から手続きが大幅に簡略化され、費用も定額化された個人向けの民事再生制度である『債務整理への選択肢の増加が減少に影響しています。
』の登場が影響しています。個人再生は自己破産よりも手間や時間がかかりますが、こういった自己破産以外の
自己破産っていうのはあくまでも究極の選択肢だからね!一度やったらそこから7年以上はもうできないのは当然で、更に、7年経っても『二度目の自己破産』が出来るかどうかは極めて難しい。精神的負担も大きいしね!
ぴよぴよ(たしかに)!
だから自己破産以外の選択肢があって、そっちの方があらゆる面でスムーズにいくのなら、そっちの方がいいってことになるよね!
ぴよぴよ(いろんな選択肢が出来てきたってことっすね)!
金融会社の対策としては3つ
- 融資の抑制
- 審査の厳格化
- 貸倒引当金の積み増し
融資を抑制し、厳格化すれば、破産者を減らすことが出来ます。だが、融資をしなければ金融会社の収入は減ります。そういうジレンマを抱えながら、金融業者とそれを利用するユーザーたちは、最適なバランスを取っていくことが求められるわけです。
こういうことは法律で考えても同じです。法律をもっとガチガチにすれば、様々な事故や事件を未然に防ぐことが出来たかもしれません。ですが、最初からそうやって人間を法律でガチガチに規制することは、
になりかねない。どこの世界に目を向けてみても、最適なバランスを取っていくことが大きな課題となります。
つまり、『審査を厳しくする』ことによって、多重債務に悩むような人や、借金によって人生を台無しにしてしまう人を抑制することが出来るけど、あまりにも厳しくしすぎたら、ビジネスが成り立たない。
ぴよ(ふむ)!
そんな中で、どこにどういうラインを引いて審査し、ビジネスを展開させていくか。『総量規制』もそうして考えられた規制の一つだね!
ぴよぴよ(総量規制とは、年収の3分の1までしか融資できないっていう規制のことっす)!
どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!