自己破産の費用に困ったらどうすればいい?
法テラスの『民事法律扶助制度』を利用するのがいいかもしれません。
法テラスは便利な制度だから、法律の力を借りたいとき、お金に困っている時はぜひ一度検討してみよう!詳しく解説するね!
ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!
Contents
自己破産をしたくてもお金がない場合はどうしたらいい?
自己破産をするとき、お金がない場合はどうしたらいいでしょうか。
自己破産は手続きが2つあって、
- 処分する財産がある場合=管財事件
- 処分する財産が無い場合=同時廃止事件
ですが、それぞれ、
- 管財事件=20~50万円
- 同時廃止事件=2万円
ほどかかります。そしてこれは最低額です。
などがこの額です。つまり、その他にかかる費用があれば、それも負担することになります。 などがそうですね。それらの費用は、
- 司法書士=30万円
- 弁護士=40万円
あたりが相場となります。お金がないから自己破産をするのだというのに、これらの費用を一体どこから捻出すればいいのか、ということになりますよね。
お金がないから自己破産をするのに、お金を求められるわけだから、まいっちゃうよね!しかも40万円とか50万円とか、そんな額、一年に一度も使うことはない額だよね!
ぴよぴよ(軽自動車位の額っす)!
法テラスの『民事法律扶助制度』
その場合、法テラス(日本司法支援センター)を利用するのがいいかもしれません。
- 日本司法支援センター法テラス(公式サイト)
法テラスには『
』というものがあります。この制度を受けられれば、これらにかかる費用を法テラスが立て替えてくれるのです。世の中には、地震や火事などの震災によって財産を失い、自己破産をするしかないという人もいますからね。様々な人がいる中で、困っている人に救済措置を施すために、その様な制度を設けているのです。
法テラスが援助する項目
- 法律相談援助
- 代理援助
- 書類作成援助
法律相談援助
法律の相談をする際に、普通、弁護士等に相談すると相談料がかかるところ、これを無料で行ってくれる援助です。
法律相談代理援助援助
弁護士等に代理人になってもらう際にかかる費用を立て替えてくれる援助です。
書類作成援助
司法書士等に書類作成を依頼する際にかかる費用を立て替えてくれる援助です。
東日本大震災以降、被災者に対して様々な部分でバックアップを行うようになりまして、この民事法律扶助制度も同じように考えられています。被災者がこの制度を受けるときには収入面などに条件は求められませんが、被災してから一年以内の援助が原則となっています。
また、被災者でない人がこの援助を受ける為には、
を求められます。収入がある人がこの制度を受けるわけにはいきませんからね。支払い能力がない人のために存在する救済制度なのです。
全く有難い制度だね!ただただそれだけだよね!ここまでは何のデメリットもないよ!ただただ親切な制度ってだけ!
ぴよぴよ(たしかに)!
法テラスの注意点やメリット
ただし、これを受けるに値する人であっても、
に該当する人等は、これを受けることができません。例えば、自己破産をしても、免責不許可事由や非免責権の問題によって、どちらにせよ自己破産をして債務を帳消しにすることはできない状態であれば、そこにお金をかけてしまっても無駄になりますからね。『詐欺破産罪』を犯しそうな人も当然受けることはできません。
もし無事にこの制度を受けることができ、自己破産の免責が下りれば、その一か月後ほどから、そこでかかった費用を毎月1万円ほどずつ、無利子で返済していくことになります。これは相当有難い話ですね。その間に仕事を見つけてお金が用意出来たら、ここにかかったお金の問題は解決することになります。
しかも、もしその1万円すら難しい状態があるのであれば、5,000円でも通用する場合があります。これが最低の支払額となりますが、ここまで配慮してもらったら十分でしょう。破産者の生活を立て直すために、一時的に立て替えて時間稼ぎをしてくれるわけですから、この制度には素直に感謝するべきですね。
更にありがたいのは、そこでかかる費用ですね。先ほど言った様に、
- 司法書士=30万円
- 弁護士=40万円
という費用がかかるのが相場ですが、法テラスの場合、
- 代理人依頼=15万円
- 書類作成依頼=10万円
ほどで依頼することができますので、これは実際の相場の『3分の1』ですね。また、もし生活保護を受けている人であれば、これらの費用は全て免除されます。
免責不許可事由や詐欺破産といった不正にかかわっていると出来ないのは当然だしね!やっぱりここまでを見ても、メリットしかないね!毎月5千円、1万円なら何とか返せるしね!
ぴよぴよ(しかも無利子で、生活保護なら全額免除っす)!
法テラスと生活保護について
生活保護を受けている人は自己破産を受けやすく、自己破産をした人は生活保護を受けやすいと言えます。生活保護は『支払不能になっている人』が受けられる制度ですし、自己破産も同じように『支払不能になっている人』が受けられる制度です。ですから、
というような順番で手続きを踏んでいけば、お金がない人も自身が負っている借金の問題を最小の負担で解決することができる可能性があるということですね。ただし、生活保護は借金を負っている人は受けられませんので、実際には、
という順番になるかもしれません。
とにかく生活保護を受けることが出来れば、法テラスでその費用を全額免除してもらえるわけだから、かなり助かるね!これは是非とも法テラスに連絡する前に生活保護を受けたいね!
ぴよぴよ(借金がある人は受けられないっすけどね)!
デメリットについて
ただし、こんなにも便利な法テラスですが、デメリットもあります。確かに、ここを通すことで悪い弁護士に依頼しないで済むという事実はあるのですが、やはり一度法テラスという『代理店』を通すことで、無駄な手間が増えるということがデメリットと言えます。
もし、督促などによって時間に追われている人であれば、すぐにでも手続きを開始したいところですが、そうもいかないのが法テラスの不便さです。また、法テラスが選出した弁護士等が自分に合っているかどうかもわかりませんので、そこは運次第ということになってしまいます。
まあでも、どちらにせよお金がない人は弁護士等に依頼することはできませんし、自分で自己破産手続きをするにしても相当な手間がかかりますし、知識もコツもいりますから、時間がかかってしまうことは仕方ないかもしれませんね。
法テラスを利用しない場合でも、自分で弁護士を探して、自分に合った人を見つけるまでに時間はかかってしまいますから、贅沢は言ってられませんね。それ以外のメリットがこんなにも大きいわけですから。ここはひとつ、
ということで、法テラスの存在があるということだけに、素直に感謝するのが賢明です。国によっては、異宗教徒、あるいは異国人というだけでテロリズムの対象になったり、身分差別が根付いている国では、格下だと判断された人は、考えられない殺され方をしてしまうこともあるわけです。
そう考えると、ここまで救済措置が考えられていることがどれだけ恵まれているかを思い知りますね。世界には昼食を食べられない子供がたくさんいて、その子供らは先進国からの寄付によって食事にありつけています。
先進国に生まれただけで、有難いことですね。
- 自己破産
- 生活保護
- 法テラス
これらの制度が用意されているということは、素晴らしいことです。
メリットが大きすぎて、これくらいのデメリットなら仕方ないって思えて来るね!まあ状況はそれぞれだからケースバイケースだけど、基本的には足るを知る者は富むってことだね!
ぴよぴよ(贅沢言っちゃいけないっす)!
どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!