自己破産前後にやってはいけないことってある?
主に上げられるのは以下の2つです。
- 1.最初から自己破産するつもりで、手当たり次第に借金をする。
- 2.本当は資産があるのに、それを隠して自己破産を申し立てる。
これらの行為は『詐欺破産罪』として扱われ、最悪の場合10年以下の懲役、1,000万円以下の罰金を科せられます。
詐欺破産は大きな犯罪だからね!厳重に注意することが必要だよ!まあ、そんな人滅多にいないと思うけど!詳しく解説するね!
ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!
Contents
自己破産の悪用とは何か
『自己破産を悪用する人がいます。そういう人は逮捕される可能性があります。』
なんかちょっとこの言い回しは怖いですね。しかし、こう言い換えて見ましょう。
『
』
これだったらさっきよりも受け入れやすくなりましたね。自己破産の部分を『法律』に変えただけなんですけどね。こうすることできっと話が包括的になり、例えば、
確かに、人を殺したり、強盗したり、ってことをすると、逮捕されるもんなあ。
ということで、『違法行為』の中に『逮捕されて当然の悪質な行為』が含まれるので、それでみんなの想像の範囲が広がって、受け入れやすくなるのかもしれません。特定のことを言われると、特にこのサイトのような自己破産のサイトで、自己破産に興味がある様な人が見るとなると、ドキッとしてしまうものです。
さて、ではどういった行為をすると、
だと判断されるのでしょうか。それは大きく分けて、以下の通りです。
- 最初から自己破産するつもりで、手当たり次第に借金をする。
- 本当は資産があるのに、それを隠して自己破産を申し立てる。
これらは『詐欺罪』に該当し、破産法にも触れる行為となります。こういうことが発覚すると、『自己破産をする権利はない』と判断され、その主張が通りません。当然です。『逮捕される』という話が出ているくらいの悪質な行為ですから、ましてや権利の主張が通るなんていうことにはまずなるわけがないですね。
詐術による信用取引が免責不許可事由となる理由について(免責不許可事由7)
詐欺をする人は、あまり『詐欺』に対して罪の意識が無い人が多いんじゃないかな!日常的に、ズルとか、嘘とか、裏技とか、そういう風なことをして遊んでいる人なんかが、その延長線上で詐欺をしてしまうことがあるよ!
ぴよぴよ(よく言えば子供心を忘れない人、悪く言えばガキっすね)!
最初から自己破産するつもりで、手当たり次第に借金をする
この場合、詐欺破産とみなされます。
例えば、外国人の自己破産の例を考えてみましょう。
日本に在住する外国人が日本で自己破産をすることは認められています。しかしその際、
になります。そうじゃなければ、
よし、日本で借りるだけ借りて豪遊して、反省したふりして自己破産すれば、日本での借金は帳消しになるぞ!いくらそれから5年、10年日本で社会的制裁があると言ったって、国に変えれば自分の資産があるし、制裁はないからな!こりゃあ法律の抜け穴だぜ!
ということになってしまい、やりたい放題となってしまい、秩序が乱れます。当然、貸した側の被害者がいるわけで、その損害金は闇に消えてしまうのです。これはダメですよね。同じように、外国人だけではなく、日本人においても同じ考え方が通用するということです。
また、
という行為も、この『詐欺破産』としてみなされる可能性が高く、最低でも半年以上の返済が行われていることが、自己破産が認められる条件だと考えられています。
ではここで、破産法第265条を見て見ましょう。
『破産手続開始の前後を問わず、債権者を害する目的で、次の各号のいずれかに該当する行為をした者は、債務者について破産手続開始の決定が確定したときは、十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。』※破産法(第二百六十五条)
そして、その次の各号のいずれかとは以下のことです。
- 1.債務者の財産を隠匿し、又は損壊する行為
- 2.債務者の財産の譲渡又は債務の負担を仮装する行為
- 3.債務者の財産の現状を改変して、その価格を減損する行為
- 4.債務者の財産を債権者の不利益に処分し、又は債権者に不利益な債務を債務者が負担する行為
これが『破産犯罪』と呼ばれる行為となるわけです。
本人に悪意がない場合は正当な評価を受ける
ただ、先ほど挙げた『お金を借りてすぐに自己破産する』、『一度も返済せずに自己破産する』ということが『詐欺破産とみなされる』ということですが、本人に悪意がない場合があります。この破産犯罪においても、『債権者を害する目的』がないのに、それに該当する行為をしてしまった場合があります。
その場合は、故意にやったわけではないということで、厳しい罰則を受けることはなく、正当な評価を受けることになります。しかし、
ので注意が必要です。例えば、
万引きをするつもりはなく、ただ持っているのが面倒だったから、自分のバッグに入れて行動して、清算するのを忘れてしまって、そのまま店を出てしまった。
というケースを考えた時、そこに悪意はないわけです。しかし、その主張をそのまま信用してくれる人はほとんどいないわけです。ですから、そのあたりの行動については、常識的な大人の対応が求められます。
次の破産犯罪も同じように常識的に考えてみましょう。
一度も返済しないで、借りてすぐに自己破産をするなんておかしいよね!だから半年以上の返済は必要になるのが原則!だけど原則だからね!実際には一度も返済できずに借金が滞ることもあるよ!
ぴよぴよ(ケースバイケースっすね)!
本当は資産があるのに、それを隠して自己破産を申し立てる。
様々な手を使って資産を隠そうとする人がいるようです。例えば、
- 自己破産前に財産を他人名義に書き換える
- 自己破産前に、配偶者に資産を預けて偽装離婚する
等が挙げられるわけです。
これは、様々な手を使って脱税行為をしようとする人が後を絶たないのと同じことですね。『マルサの女』では、脱税の調査で家中を引っかきまわすシーンがありますが、あれは実際にあることです。
また、ある六本木の『ヒルズ族』と言われた人の中には、ソファーの隙間なんかに脱税の証拠を隠して、まんまとそれを見つけられて、1億円近くの罰金を払うことを余儀なくされた人もいます。
人間はお金に執着する生き物ですし、人に嫉妬する生き物です。
お金に執着しているからこそ、お金が自分のもとから少しでも離れていかないように画策するし、人に嫉妬するからこそ、そのお金が自分のもとから離れていくとき『理不尽だ』と感じるものです。『なぜ俺のものが取られなければならないんだ!』という感情は、嫉妬と執着に支配されたからこそ湧き出るものですからね。
もし『足るを知るは富む』ということを知っていれば、お金がなくたって心は満たされるし、『自分以外の人の幸せ』を望んでいるならば、お金をひた守る必要はないのです。
私は個人的に、嫉妬と執着とは、人間の感情の中で最も醜い感情だと考えています。これは、私にも言い聞かせるように書いているのですが。皆さんも、嫉妬と執着に支配されないよう、心を鍛錬して生きましょう。
『足るを知る者は富む』ということは、仏教、道教、儒教という中国の三教が意見が一致している真理だよ!それだけじゃないよ!世界に目を向けても意見は一致しているんだ!
ぴよぴよ(それ(真理)に合わせることができる人は、賢い人っすね)!
どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!