自己破産後に車を所有するためにはどうすればいい?
換価20万円以下の財産は保有できます。車が売ってもその値段の範囲内にしかならない場合は、車を所有出来ます。また、車屋さんに低い査定を出してもらうという裏技もあります。
基本的には車を含めた財産は、自己破産と同時に処分することになるからね!詳しく解説するね!
ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!
自己破産をすると自動車は普通、処分される
自己破産をすると、自動車は普通、処分されます。家や高級時計、高級テレビなんかもそうですね。普通に考えて、自己破産をして借金を帳消しにする人が、つまりそれは借金を踏み倒すようなものですから、 な話です。
債権者は、相手が自己破産をするとお金が返ってこないわけです。それなのに、それを強制的に受け入れなければならないのに、更にそこに追い打ちをかけるように、破産者が贅沢な暮らしを一切手放さないとなると、これは不公平です。
公平にしなければなりません。債権者も債権を手放すのですから、破産者も何かを手放す必要があります。それは当然、お金があるならそれを返済に回す必要があります。無い場合は、そういった資産を売却し、お金に換えて債権者に返す必要があります。
考えれば当たり前のことですね。自分が債権者側になってみればわかることです。もし債務者側の意見だけで言えば、こんな厳しい口調にならないのですが、この記事も公平にする必要があります。だから事実を淡々と書くわけです。
自己破産をすると債務者側はいいけど、債権者側のことも考えないと不公平だからね!両方が人間で、両方に権利があるから!まずは公平な視点で考えることが大事だよ!
ぴよぴよ(たしかに)!
自己破産は破産者を死に追い込むための制度ではない
それでは、破産者は全ての財産を自己破産によって手放す必要があるのでしょうか。
答えは、Yesです。
…と言いたいところですが、それは債権者側に寄せた意見であり、嘘です。債権者側はそれくらいの気持ちで自己破産をしてほしいと考えることでしょう。
しかし実際は、Noです。
『すべて』ではありません。
は残しておくことができます。自己破産は破産者を死に追い込むための制度ではありませんからね。あくまでも救済措置なのです。それでは、処分の条件を見て見ましょう。ポイントは、
- 現金が99万円以下になること
- 売却額が20万円以下の物は免除
ということが原則です。つまり、
- その自動車の売却額が20万円以下である
という条件に当てはまる場合は、その車を残しておくことが可能になります。車と言ってもピンキリですからね。高級外車もあれば、中古のオンボロ車もあります。資産価値が低ければ低いほど、残しておける可能性があります。
中古車ショップに行けば、展示してある車に50万円以下の金額が書いてあることなんてザラだってわかるよね!20万円とかもあるよ!だから、それを売るってなったらもっと安くなるからね!
ぴよぴよ(確かにそう考えると、20万円以下の車って結構あるっす)!
車屋に低い査定を出してもらう裏技とは?
また、裏技として車屋さんに、
方法があります。これは債務者寄りの意見です。先ほどは債権者側に寄せたので、これで公平です。
また、更に詳しい情報は、下記のページで確認できます。
また、結婚している場合は、その妻や夫が車を所有している場合があります。その場合は、破産した本人が持っている車には該当しない為、処分する必要はありません。
しかし、だからといってそれを援用(えんよう。つまり、その事実を自分の都合のいいように解釈し、悪用する)し、自己破産をする前にわざと自分の車の名義を他の家族の名義に変更するようなことをすると、これは資産隠しです。資産隠しをすると免責不許可になる可能性も飛躍します。それが悪質である場合は詐欺破産として、詐欺罪となることもあることを覚悟しましょう。
全ての車を処分する必要はないってことがわかったね!だけど、名義変更の悪だくみなんかはやめた方がいいね!踏んだり蹴ったりになるよ!気持ちはわかるけど!
ぴよぴよ(わかっちゃいるけど、わかっちゃいけないっす)!
破産者には誠実な対応が求められる
また、これはあくまでも原則であり、確かに『破産した本人だけがきつい制裁を受ける』とは言っても、
ところがありますからね。伴侶が自己破産をして、自分は無関係な人間のふりをする人間に、あまりいい印象は持ちません。
もちろん様々な事情があると思いますので、一概には言えませんが。しかし、いくら『妻は無関係だ。だからこのベンツは売る必要がない』と言っても、債権者側からすれば、それが本当の話かどうかも疑わしいし、それをたまたま夫である破産者が乗っている姿を見れば、憤りを覚えますね。遺恨を残します。
何しろ、自己破産をして借金を踏み倒しておいて、本人はベンツに乗っているんですからね。これは遺恨を残し、表面的に、法律的に債権がなくなったとしても、目に見えない部分で負の遺産が積まれていくかもしれません。
誠実な対応が求められます。誠実であれば問題ないのです。たしかに車を残しておける手段はいろいろとあると思いますが、不誠実な生き方をすると、その場しのぎは出来てもいずれまたそれが発端となり大きな歪みを生むかもしれません。
そもそも、今回、自己破産をしたんですからね。そんな人、普通、滅多にいませんよ。
まあ、よほどの事情が無い限りは、この一定期間だけは車なんか必要ないっていう誠実な考え方が必要かもしれないね!そういう人がまた生活を持ち治した時、同じ轍を踏まない人間になっている可能性が高いよ!
ぴよぴよ(失敗を糧にするっす)!
どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!