自己破産すると現在の借家や家財道具はどうなる?また、持ち家を失わない方法はないの?
平成16年以降は、自己破産したことを原因に、現在借りている家を立ち退かなければならない、ということはなくなりました。
また、親しい友人等がこの家を一時的に買い取り、そのまま住ませてもらう約束が出来れば、家を手放すことなく住み続けることが出来ます。
『自己破産をしちゃうと今住んでる借家はどうなるの?』『家財道具は持ってかれちゃうの?』、『持ち家はどうなる?』、さあ、そんな疑問に更に詳しく答えましょう!
ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!
自己破産すると現在の借家を出ていかなければならないか
自己破産したことを原因に、
しかし、以前は高い確率で立ち退かなければならない可能性がありました。民法旧621条にこうあったのです。
しかし平成16年の法改正によって、破産したことで無条件に家を追い出されるということはなくなったのです。
しかし、
は、それを理由に立ち退きを迫られる可能性があるので注意が必要です。家賃の滞納分も、『借金』として考えるわけです。従って、破産手続きが行われた場合、その借金も免除になる。ということは、家賃を支払わなくてもよくなりますが、それはあくまでも法的な話。
そこの大家が何と言うでしょうか。あまりいい思いはしないかもしれません。結果的にその家を出ていかなければならなくなるという状況は、生まれる可能性はありますよね。
平成16年以降は、借家だからといって出ていく必要はなくなったんだね!だけど、もしその借家の家賃を滞納していた場合は、大家さんと一悶着あるかもわからないよ!
ぴよ(たしかに)!
家財道具は差し押さえられるのか
自己破産をしても、
『差押禁止財産』というものもあります。
等は差し押さえられることなく、そのまま保持し続けることができます。ただし、その『20万円以下のもの』で、例えば『
』となると、もしかしたらそれは『生活必需品』ではなく『贅沢品』というカテゴリーに入れられるかもしれませんよね。
当然その場合、
いや、仕事で時計が必要なんだよ!
という主張をしたら、
じゃあこの時計を売って1万円の『針が正確な時計』を買って、残りの分を返済に回しましょう。
と言われて終わりですよね。そういう考え方で、差し押さえるか、差し押さえないかということが決まってくるわけです。これは、破産した状況を冷静に考えられる人だったら誰もがわかることですね。他にも、
があったとき、等で考えてもそれは同じことです。
よく考えればわかるんだけど、最低限の生活必需品は手を付けないけど、この期に及んで贅沢をしようとしている、というのであれば、その怠慢な心が歪みを生み出したわけだから、『治療』の意味を含めても、厳しい指導をされるよ!
ぴよぴよ(当然ですね)!
家族の財産も持っていかれるのか
原則として本人の名義以外の財産は差し押さえられたり、持っていかれたりするようなことは
夫婦や親子であっても、その所有者名義が本人以外の方なら何も問題ありません。
自己破産したことを家族や会社に知られない方法+会社を辞めない方法
このページにも記載しましたが、破産したのはあくまでも本人ただ一人であって、たとえ夫婦や親子といえども、法的にその巻き添えを食らうことはありません。
しかし、これはあくまでも『法的』の話ですから、本人がその周りに『なあ、頼むよ』などと話を持ち掛けたりすれば、『仕方ないなあ』ということで、
しれません。
また、家族が『
』になっている場合は話がガラッと変わってきます。今度は『法的』に、巻き添えを食らう可能性が一気に飛躍します。連帯保証人というのは、
『債務者がお金を返せなくなった場合、代わりに私が払います』
という、
ですからね。責任の重さのレベルが違います。
破産したのは本人だけであって、家族や友人は関係ないと判断されるよ!でも、その家族や友人が『連帯保証人』だったりした場合は、話がガラっと変わってくるから注意しよう!
ぴよ(しよう)!
家を失わないで済む場合があるのか
自己破産は財産を処分して債権者に配当するルールなので、
ことになります。
それは前述した『20万円以下』で考えた時にわかることですが、つまりそれは『20万円以上のものは差し押さえの対象』ということになるわけですから、持ち家に関しては当然この範囲に該当することになります。
ただし、競売にかけられても売れないような(その持ち家を売却しようとしたが全く売れなかった)価値のない不動産ということになると、
があります。そうなってくると、結果的にその家は保持することになるかもしれません。比較的立派な家だったら、まず差し押さえられると考えなければおかしいですよね。状況が状況です。
20万円以下のもので、贅沢品じゃないものは免除されるわけだから、それ以上の価値の物は全て差し押さえの対象となるよ!ボロボロの家で、倒壊寸前のような家だったら別だけどね!価値がないと判断されるから!
ぴよ(ふむ)!
裏技
しかし、裏技があります。これは本当に『裏技』の名にふさわしいものです。法的にも何の問題もありません。
後はその友人にお金を返し、恩を返しさえすれば、一件落着というわけです。
これは、このルールの裏をかいた方法の為、まさに裏技ですよね。しかも、
わけです。法律も債権者も、目的は『債務者を地獄に叩き落して殺す』ことではありません。『お金を返して(問題を解決して)ほしい』のです。従ってこの裏技はまかり通ります。
ですが、そもそもそういう友人がいるなら、家を買い取るのではなく、お金を建替えてもらう、という選択肢もあったはずですから、ケースバイケースで考えましょう。とにかく、そういう裏技は通用します。
お金を借りるときも、まず最初に考えるべきなのは『利子のない家族や友人』ですよ。恥や外聞を恐れず、見栄を捨て、適法かつ最も合理的な判断をすることが問われるね!
ぴよぴよ(親分、奥が深いっす)!
どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!