名義貸しをしたことによって自己破産をすることなんてあるの?
名義を貸すことは基本的に許されない行為です。従って、名義を貸した相手が借金を負った場合、名義を貸した側の人が借金を負うことになります。それによって最終的に自己破産をするということはあり得ます。
名義貸し自体がダメだからね!それをした時点で、何が起きても責任を取る覚悟を持たなければならないよ!詳しく解説するね!
ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!
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名義貸しは基本NG
をすることになったケースがあります。
ここで言う名義貸しは、『お金を借りる人が、人の名前を使って借りる』という状況に関係していることです。『AさんがBさんの名前を借りてお金を借りた』んですね。その場合、
『Bさんは、Aさんに名義貸しをした』
ということになります。しかしこの名義貸しというのは、基本的にしてはいけません。
ですから、もしそれでお金を貸して、Aさんが支払いをせず、請求がBさんに行ったとしても(Bさんの名義でお金を貸していたから)、Bさんは、
いや、僕は借りてないんですよ。Aさんに名義を貸していたんです。だから、Aさんに言ってください。
と主張したところで、債権者に、
は?いやそもそも名義貸しはだめですよ。契約はBさん、あなたとしていますからね。あなたが支払ってください。
ということになります。これは理不尽ですよね。BさんはAさんに慌てて電話をします。しかし音信不通です。だからこそ債権者はBさんに連絡してきたのかもしれません。
名義貸しがまず認められない!そして、貸した相手が借金をして、その借金が滞った、あるいは相手が蒸発した場合は、貸した人が代わりに支払わないといけないよ!
ぴよぴよ(連帯保証人みたいな感じっすね)!
名義を貸した人が借金を負う義務がある
一体どうしたらいいでしょうか。答えは、
この場合は、そもそもBさんがAさんに名義貸しをしたことが軽率だったわけですね。
人間関係はお金で簡単に壊れてしまいます。実の家族を保証人にして、そのまま蒸発してしまい、その保証人になってくれた家族に全ての借金を押し付けるような人もいますからね。
お金というものをあまり軽く見てはいけません。『海賊と呼ばれた男』のモデルになった、出光グループの創始者、出光佐三は言いました。
お金というものはこの考え方のように、実に淡々と冷静に取り扱うべきもの。軽んじて軽率な行動を取ってもいけないし、重く受け止め過ぎて、拝金主義になってもいけない。お金で人生を転落させた人は何人もいます。詳しくは、以下の記事を見て勉強しましょう。
お金の扱いは気をつけないといけないね!名義を貸すときにはお金の話が出ていなかったといっても、名義を貸すということは、お金を借りられるっていうことを覚悟して貸さないといけないからね!
ぴよぴよ(安易に名義を貸したら駄目っす)!
求償権を使えば支払いの請求ができる
しかし、本当にBさんは泣き寝入りをするしかないのでしょうか。Bさんには何の対抗する権利もないのでしょうか。
実際には、『求償権』があります。
求償権
保証人等が債務者の債務を立て替えた場合、債務者に対してその支払いを請求できる権利
連帯保証人等が債務者の代わりに支払った場合、債権者は『誰から返してもらってもいい』かもしれませんが、保証人の立場からすれば、
おい、あいつは一体何をやってるんだよ!
ということになりますからね。借りた本人に連絡し、連絡がついた場合は求償権によってそれを相手に支払わせる権利があります。従って、この名義貸しの場合も同じように考え、Aさんに支払いを求めることができるんですね。
だけど、名義を貸した人にも求償権っていう権利が与えられているんだね!悪気がなく、善意で貸した人もいるからね!あまりにもひどいだろってことで、この様な権利が与えられているんだ!
ぴよぴよ(色々考えられているんすね)!
相手が行方不明等になった場合は
では、もしAさんが連絡がつかないまま行方不明になった、あるいはAさんがお金も財産も全くもっていない、あてになる友人も家族も知人もいない、という場合はどうしたらいいでしょうか。
この場合、Bさんが支払うしかありません。やはり、Bさんは名義を貸した時点で、ある種、連帯保証人になったくらいの覚悟を負うべきだったということですね。
もし、Bさんが支払う能力が無い場合は、債務整理をするしかありません。債務整理は、
- 任意整理
- 民事再生(個人再生)
- 特定調停
- 過払い金請求
- 自己破産
ですから、最悪の場合は自己破産をすることになる、ということですね。こうならない為には、
- お金を軽く見ない
- 名義貸しを求めるような人と付き合わない
- その様な人がいても代替案を出す
という対策を取りましょう。
やっぱりお金の問題はそう簡単な話じゃないからね!人の一生が変わってしまうくらい、お金というものは怖いものだから!あえてお金から人生を遠ざける人もいるくらいだよ!
お金を軽く見ない
これは先ほどから言っている通りです。もしかしたら最初から自分がそのような生き方をしているから、そういう人が寄ってきたのかもしれません。また、そうではなく堅実な人生を生きていて、『騙しやすそうだ』と思われたからそう持ち掛けられたかもしれませんが、その場合も『お金を軽く見ない』ことで、その要求を慎重に検討することができます。
名義貸しを求めるような人と付き合わない
そしてそもそも、その様に軽々しく大事な話を持ち掛けて来るような人とは、付き合わないことです。私なども20代後半で人間関係の整理をしましたが、最初こそその反動でいろいろあったものの、今ではもうすっかり私に軽率な人は近づいてこなくなりました。
あいつと絡むと面倒だ。
ということになっていることもあるでしょうね。しかし結果的にそれによって自分に訪れる外的リスクが激減しました。当時は、常に外的リスクがありましたからね。それも、私が人間関係を甘くジャッジしていたことが大きく関係していました。
しかし、厳しいジャッジをするようになってから、最初こそ、
あいつごときが生意気だ!
という心理が働き、波が経ちましたが、一時のことでしたね。結局、人生という長い単位で考えた時、その期間も大したことありませんでした。
ですから、
という発想を持つことが大事です。読むべきなのは以下の記事です。
その様な人がいても代替案を出す
代替案。つまり、『代わりのアイディア』ですね。例えば、
- 一緒にお金を返してあげると約束する
- 一緒にお金の返し方を考える
- 債務整理を勧める
一緒にお金を返してあげると約束する
名義貸しをするくらいなら、一緒にお金を返してあげた方が結果的に被害が少なくて済みます。例えば、1万円でも3万円でもいいですから、無理のない額を毎月自分の給料から貸してあげて、返済の手伝いをするんですね。
もちろんこれも場合によっては理不尽な話ですが、しかし、名義貸しをして相手に蒸発されるよりは、結果的に被害額が少なくて済みます。
一緒にお金の返し方を考える
お金の返し方は、今言った『一緒に返してあげる』こともそのうちの一つです。そういう人を何人か集めれば、更に集まる額は大きくなります。もちろんそれは、その人にそこまでやる価値があるかどうかという、日ごろの積み重ねがものを言いますけどね。
またその他にも、
- 売れる財産はないか考える
- 身内に助けてくれる人がいないか考える
- お金の入支出について助言する
等、様々なことが考えられます。その相談をされた相手、ここでは『Bさん』ということでしたが、Bさんが『会計士』、あるいは『弁護士』や『金融業者』であれば話は変わってきますからね。経験があり、知識があります。
従って、前述したような部分について、最適な助言ができるかもしれません。その助言次第で、Aさんの借金問題が解決するかもしれませんからね。
債務整理を勧める
また、Bさんが最終的に債務整理をする未来が見えたなら、もうその時点でAさんに債務整理をすることを勧めることも『前始末』のうちの一つですね。
とにかく、名義貸し行為は基本的には犯罪として扱われますから、軽率な行動は慎むようにすることが原則です。
とにかく名義を簡単に貸してはいけないってことさ!それなのに貸してくれってしつこく言うような人がいれば、それはその時がその人との人間関係を再考するタイミングってことだね!
ぴよぴよ(人間は困ったもんっす)!
どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!