高額な医療費が原因で自己破産をした場合、免責許可を受けられる?
受けられます。また、医療費の支払いで困っている場合は、
- 高額療養費制度
- 生活保護
について検討をしてみましょう。
医療費はいつ払わなければならなくなるかわからないからね!ほとんどの人はこの医療費を備えておくことをしないね!病気にならないとわからないことだから!詳しく解説するね!
ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!
Contents
自己破産によって医療費の支払いは免除される
をした場合、それは免責許可を受けることができます。つまり、支払いを免除されることになるということですね。浪費やギャンブル、税金等と違って、医療費は支払いが免除されます。
しかし、医療費が支払えなくて自己破産するというのは、何とも馬鹿げているというか、そんなことで自己破産したくない、という感覚が日本人にはあります。それというのは、絶対数が少ないからでしょうね。日本人は、周りを見渡してもあまり医療費の支払いで困っている人がいません。それ故、
なぜ自分だけが医療費の支払いで困窮し、しかも自己破産をしなくてはならないんだ。
ということになるわけですね。
医療費ってなんか損をした気分になるよね!それならもっとずっと残るもの、例えばテレビとか車を買った方が得な気分になる。だけど実際には、健康ほど大切なものはないんだけどね!
ぴよぴよ(医療費のイメージは損っすね)!
アメリカの自己破産の原因の第一位は医療費の支払い
しかし、
だという事実があるのです。日本では考えられません。つまり、日本はそれだけ医療設備が整った恵まれた国であるということがわかるのです。
ある医療保険について書かれた本には、
医療保険なんていらない。公的な国民保険があればそれで十分だ。
という内容が書いてあるほどです。
日本は長寿大国ですが、その理由が二つあって、それが
- 医療設備の充実
- 和食
だと言われているんですね。ここで言う医療設備とは、
- 病院の数
- 医療機器の豊富さ
- 万全の保険
が該当することになります。
日本はよく『働き過ぎだ』と言われます。 スペインなどの国には『シエスタ』という『昼寝の為の時間』がわざわざ用意されています。つまり、皆シエスタの時間になると、わざわざ家に帰って昼寝をし、その後にまた出勤をするということなんですね。
そう考えると、日本人はストレスに汚染されているはずです。秒単位で計算されている満員電車に乗って毎日眉間にしわを寄せて出勤し、夜遅くまで働く。アメリカと違って『人と比較して幸福度を図る』考え方があるから、常に劣等感を感じていたり、プレッシャーにさらされている。
それなのに、日本は長寿大国なんですね。その理由は先ほど言った2つの理由が挙げられるわけであり、『疲れているからこそ』、ケアを十分に行うということで、細部にまで目を届けるようになったのかもしれません。
海外の人は、日本人のサービスの高さに驚くことが多いです。例えば、ひざをついて注文を受けたり、おしぼりを無料で持ってきたり。チップの文化もない中で、それを無料でやれるなんて、なんてサービス精神にあふれた国なんだ、ということになるわけですね。
これが日本という国です。ですから、『医療費が支払えなくて自己破産するのが、馬鹿馬鹿しい』という発想は、日本人独特のものであり、そこにはメリットもありデメリットもあるということです。
そういう概念の国だからこそ、長寿大国でいられ、細部まで行き届いたサービス精神を持ち合わせている。また、そういう概念の国だからこそ、医療費にお金がかかるなんてばかばかしいという発想があり、少し傲慢不遜な態度になる。そういうメリットデメリットがあるということですね。
実際にアメリカに住まなければわからないかもしれないね!日本人からするとアメリカの医療費のせいで自己破産っていう感覚がよくわからないからね!でも日本が恵まれているってわかるでしょ!
ぴよぴよ(たしかに)!
家賃よりも医療費が高いと感じる日本人
映画『スノーデン』では、
好きで高い家賃を払って東京に住んでいるんじゃない!
というような内容で、同棲する彼女と喧嘩するシーンがあります。実在する、元アメリカ国家安全保障局 (NSA) および中央情報局 (CIA) の元局員であるエドワード・ジョセフ・スノーデンの話ですね。彼はアメリカの機密情報を知ってしまい、それを密告することで世界平和に貢献しようとしました。
彼は東京に住んでいたこともありました。その時も、知りたくもない情報をたくさん知ったということです。その話については映画を観ていただくとして、彼のようなアメリカ人であっても、『東京の家賃は無駄に高すぎる』という感覚があるわけです。
つまり東京に住む日本人は、『世界も驚くバカ高い家賃を支払っている』ことになります。しかし、東京に住む日本人は、『家賃よりも、医療費が高い』という感覚の方が強いということです。その金銭感覚に慣れてしまっているんですね。
そしてそれはアメリカ人も同じことです。
医療費より、家賃が高いなんてば馬鹿馬鹿しい
と思っているわけです。従って、医療費のせいで自己破産をしてしまうのが馬鹿馬鹿しいと思ってしまうのは、日本独特の考え方になるわけですね。
また、『東京の家賃』と同じように、アメリカの医療費も高いの現実です。アメリカでは自己破産した人の内、約60%以上は医療費が原因で破産している現実があります。更に、そのうちの80%以上が民間の医療保険に加入していたと言われています。
医療保険に入っていたところで、何の役にも立たないということがわかりますね。アメリカであってもそうなのだから、日本で医療保険の必要性を疑う人がいてもおかしくはないかもしれません。
医療保険に入っているのにもかかわらず、医療費を払えないで自己破産って、医療保険がどれだけ役に立たないかがわかるね!また、自己破産者の60%って、もうほとんどが医療費のせいで破産するんだね!
ぴよぴよ(驚異的な数十すね)!
高額療養費制度と生活保護
さて、この日本において、医療費の支払いがかさめば、アメリカのように自己破産をするしかないのでしょうか。
実は、対策があります。その対策が適用される場合は、もしかしたら医療費のせいで悩むことはないかもしれません。それは、
- 高額療養費制度
- 生活保護
です。
高額療養費制度
高額療養費制度とは、1か月間の治療費が高額になった場合に、その医療費の一部を払い戻ししてもらうことができる制度です。
これは、『月内』と決まっていますので、
- 1/1~1/31
- 1/15~1/31
この場合の両方が『月内』として判断されるのが特徴です。
ですから、月初から計算した方がお得になるということで、
する人がほとんどです。ただ、健康保険が適用されない保険、つまり『自由診療』に関してはこれが該当することはありません。払い戻しはないということですね。
本人の収入を考えた時、『どう考えても医療費の支払いが多くなったね』ということであれば、その多く支払った分を返金してもらえるのですから、これは便利ですね。アメリカではあり得ないことです。アメリカにこれがあるなら、医療費が原因で破産する人の数はここまで多くないわけですからね。
ただし、返金は後払いなので、最低でも最初にまとまったお金を用意しないといけないということで、消費者金融からお金を借りる人もいるのが現実です。また、自己申告制なので、しっかりと自分で協会けんぽに対して申請を行う必要があります。
生活保護
また、『
』には、 というものがあります。生活保護の申請をして受給決定が下りると、この医療扶助を受給できるようになります。すると、これらの医療費の支払いをしないで済むようになります。病院で治療を受けたり、薬局でお薬をもらう際にも、費用を支払う必要がないんですね。
ですから自己破産をしようか考えている人が、まだ
- 高額療養費制度
- 生活保護
について検討していない場合は、これらの対策を一度じっくりと検討してみるのもいいかもしれません。
高額療養費制度と生活保護をうまく使いこなすことが出来れば、医療費の支払いに困った場合でもなんとか切り抜けられるかもしれないね!
ぴよぴよ(なるへそ)!
自己破産。それは、命を失うことに比べたら、些細なことに過ぎない
しかし、難病に苦しむ人は、その医療費が支払えないということで、
のが現実です。倫理的な観点からすれば、それはおかしいと言わざるを得ないですね。医者の中には、そういう規範意識を燃やす、正義感にあふれる立派な人も大勢います。
しかし、同時に『お金が無ければ人も設備も動かせない』事実があり、医療の現場では、今日も明日も、これらの矛盾点について悩まされる日々を送ることになります。
天才漫画家、手塚治虫の『ブラック・ジャック』では、高額な医療費を請求するヤブ医者、ブラック・ジャックの『葛藤』を見ることができます。実際に医師免許を持った手塚治虫は、あの漫画を通して、世界に何を訴えたかったのでしょうか。
ブラック・ジャックは、確かにねじ曲がった客や、金持ちの客には大金を請求しました。しかし、お金を持っていない人からはお金を取らなかった。
お金さえあれば救えた命が、お金がないから救えない。それはとても馬鹿馬鹿しく、とてもそれが『人間の最高到達地点』だとは思えません。しかし同時に、
医療費の支払い『程度で』自己破産をするなんて、馬鹿馬鹿しい。もっと他に金の使い道があるんだ!
と豪語する人間に見え隠れする傲慢不遜な考え方も、同じく『人間の最高到達地点』だとは思えません。
読むべきなのは以下の記事です。
そもそも、人が医療行為をして延命措置をすることは許されているのか。他の動物や昆虫たちは、その様な行為をしているのか。
治療をしてもすぐにその命が奪われる現実があります。戦争の最中、兵士たちを治療する立場にある軍医は、命懸けで命を救った兵士に、
先生、ありがとう!
と笑顔で感謝されたにもかかわらず、次の日に死なれてしまったのを目の当たりにしたとき、どう思えばいいのでしょうか。
考えることはたくさんあります。しかしこの記事で言えることは、『
』ということなのかもしれません。
医療行為自体が許されないんじゃないかっていう考え方があるね!動物は、傷を舐めて治したりするけど、薬を使ったり手術はしない。寿命が来たらいずれ死ぬのが運命なのに、延命措置を取っていいのだろうか。
ぴよぴよ(深いっす親分、ちょっと深すぎるっす)!
どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!