老後破産の原因ってなに?
破産の基本的な原因は、入支出の計算ミスです。更に細かい原因を下記に記載しました。
人間はどうしても気がゆるんでしまう生き物だからね!まあでも、人間だけじゃないか!そう考えると人間は頑張ってる方だね!だけど、考えることができるのも人間だけだから!一緒に老後破産について考えていこう!
ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!
老後破産と自己破産の違い
定年後、つまり、職を失うわけですが、そうすると収入が大きく減りますね。収入が年金だけになります。もしかしたら年金さえない人もいるかもしれません。そして、生活が苦しくなってきます。すると、事実上破産状態になる。
そうなった状態のことを指す言葉が、老後破産というわけですね。ここで言う破産状態というのは、『支払い不能』に陥っている人のことを言います。
法律を見てみましょう。
破産法第2条11項にはこうあります。
11 この法律において「支払不能」とは、債務者が、支払能力を欠くために、その債務のうち弁済期にあるものにつき、一般的かつ継続的に弁済することができない状態をいう。※破産法(第二条 十一)
簡単に言えば、
- 収入<支出
になっているということですね。支出の方が多くなってしまっていて、支払い不能に陥っている状態のことです。これが破産状態ですね。
自己破産っていうのは制度の名称のことだけど、老後破産っていうのは『現象』のことだね!老後に、収入より支出の方が大きくなって、事実上破産状態になる、っていう状態のことを老後破産というわけだ!
ぴよぴよ(なるへそ)!
破産の基本的な原因は、入支出の計算ミス
基本的にその原因は、『
』ですね。お金の管理不足です。例えばそれまで、30万円の給料をもらっていました。だから、20万円使っていました。しかし、定年後15万円に収入が減りました。だから、少しだけ減らして15万円使うことにしました。
しかし、その時点で 『入支出の計算ミス』が起きています。定年し、収入が減ったのなら、もっと節約した生活をしなければなりません。しかも、年金というのは人によってはもっと低かったりしますからね。
年金とは、
- 国民年金
- 厚生年金
とがあります。このうち、
- 学生
- 無職
- 自営業者
が『国民年金』。
- 会社員
- 公務員
等がそれに加えて『厚生年金』に加入しているはずです。
- 学生・無職・自営業者=(国民年金)
- 会社員・公務員=(国民年金)+(厚生年金)
ですね。
そして、国民年金だけしか払っていない場合、『月5万円』くらいしか出ない人もいます。これは、計算ミスをしている余裕はないんですね。ちなみにこの額は、生活保護よりも少ないお金です。
老後はどうしても収入が減ってしまうからね!アスリートと同じさ!彼らアスリートも現役の時と同じような食生活をしてたら太ってしまうわけで、引退後は食事の見直しを徹底しなければならないんだ!
ぴよぴよ(老後の生活に合わせた生活水準に落とすってことっすね)!
それ以外の破産の原因
しかしそれだけではなく、以下といった理由も同時に関係してくるでしょう。
- 1.税金の支払いが積み重なった
- 2.リフォーム・修繕費の支払いが積み重なった
- 3.子供の教育費が積み重なった
- 4.子供の借金の肩代わりをすることになった
- 5.誰かの借金の肩代わりをすることになった
- 6.面倒を見てくれるはずだった夫が亡くなった
- 7.面倒を見てくれるはずだった子供が亡くなった
- 8.退職金が予想以上に低かった
- 9.住宅ローンの返済の支払いが積み重なった
- 10.医療費の支払いが積み重なった
- 11.老人ホーム・介護施設への入居費を想定していなかった
人生というのは長く生きていればいるほど、色々なことがありますからね。老後というのは何かとお金が残っていないし、また、何かと出費が多いのが現実なのです。
例えば私の祖母は89歳ですが、軽い認知症を患い、毎日薬を飲み、介護施設へ行っています。もうこれだけで、そうじゃなかった時代と比べて、お金がかかっているわけです。祖母の場合は社長夫人として頑張った時代がありますから貯金がありますが、中にはそういったお金が支払えず、孤独死してしまう人もいるでしょう。
逆に言うと、上に挙げただけの支払いをしても、尚『潤沢な貯金が残っている』ということであれば、それはもう、破産とは縁のない、裕福な人ですよね。今回のテーマは老後破産ですから、そういう人じゃない、そこまで計画してこなかった人についての対策を考える必要があります。
老後破産の原因はこのように色々な事情が重なっていることも考えられるね!様々な事情が絡み合って、計算ミスが起き、それが不都合な真実として浮かび上がってくるわけだね!
ぴよぴよ(うーむ)!
いくらの貯金があれば老後破産とは縁がないと言えるか
それでは一体、いくらの貯金があれば、老後破産とは縁がないと言えるのでしょうか。
答えは、『ケースバイケース』です。
10億円あっても浪費癖のある人や、とてつもない家賃の家に住んでいる人だったら、すぐに使って破産してしまいますね。そう考えると、老後破産をするかしないかということは、
という黄金律を理解することが重要になってきます。『足るを知る』。つまり、
ということですね。
この『足るを知る者は富む』ということについては、軽く考えない方がいいよ!この記事を本当にしっかり見れば絶対にわかることなんだけど、仏教、儒教、道教の三教がこの教えを説き、更に世界中にもこれを説く偉人がたくさんいるんだ!
ぴよぴよ(すごすぎるってことっすね)!
足るを知る者は富む
その、とてつもない家賃の家に住んでいる人は、別に今すぐに家賃5万円の家に引っ越してもいいのです。しかしそれができない。贅沢な暮らしもやめることができない。
ここにあるのは『執着』であり、『欠乏感』。まだ足りない、まだ足りないという、無限スパイラルにはまっていると言えます。
貧乏な家に生まれた人は知っています。真冬の凍えるような夜、温かいお風呂に入れて、ホカホカの布団で眠れることの有難さを。家族みんなで狭いこたつの中に入り、テレビを観ながら、温かいお鍋を食べることの悦びを。
基本的に、浪費癖のある人は、こうした人間性に問題がある人ばかりです。老後破産をする老人とて同じことです。その理由は、『
』ということであればなおのこと。
どうしてそんなに多い支出が出てしまうのか。頑なにそうする理由は何なのか。そう考えた時、その根幹にある考えは、『執着』だという結論に至ります。執着をする人間は、ろくな結末を見ません。私は無宗教ですが、仏教における罪の定義とは、まさにこの『執着』です。つまり、
その執着さえなければ、苦しむことはなかったはずだ。
という教えが、仏教の根幹にあるんですね。私はそれが真理だと心から確信しています。もちろん、その他の宗教にも同じように素晴らしい教えがありますが、こと『執着』ということで言えば、仏教ほどそれについて考え抜かれた教えはないでしょう。
若者には難しいテーマだと思うかもしれません。しかし、老後破産について真剣に考える人は、人生に深みがあるはずです。いろいろなことを経験してきたはずです。だから、心にしみるものがあるんじゃないでしょうか。
そもそも最終的には、人は必ず死ぬんです。どう生きて、どう死ぬか。そう考えると、老後破産などちっぽけな話に思えてきましたね。
この話を真剣に考えている人が今、
- 老後
- 老前
のどちらにいるのかわかりませんが、老前であればより慎重な人生プランを、老後であれば執着を捨てることを、真剣に考えるべきかもしれません。
老後について考えられる人、あるいは現在が老後にいるという人なら必ずこの真理に目を向けられるはずだよ!経験値が違うし、知性が違うからね!足るを知る者は富む。それは真理である。
ぴよぴよ(である)!
どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!