特定調停後にクレジットカードの審査は通らない?
特定調停をしたら信用情報機関にブラックリスト登録されます。その期間はおよそ5年ほどですので、その期間が終わるまでは審査に通ることはありません。
ブラックリストに載っちゃったらその間は何をしてもダメだからね!短縮ということはないんだ!ただひたすら待つしかないよ!詳しく解説するね!
ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!
クレジットカードには審査がある
クレジットカードを作るときには審査をします。審査をして、その顧客情報が真っ白であれば審査に通る可能性は高いといえます。クレジットカードの審査については、下記の記事に書きました。
また、『申し込みブラック』とは、クレジットカードの申請をたくさん出し過ぎていて危険であることを意味し、『スーパーホワイト』とは、逆になんの取り引きもないということで、信頼度はそう高くないことを意味します。
このようにして、様々な視点からその顧客の状況を審査し、問題が無いと判断されればクレジットカードは発行されます。審査については上記の記事にたっぷりと書きましたので、ここでは専門書から軽く概要だけ書きます。
スーパーホワイトは一見すると最高に良さそうだけど、『実績が全くない』という意味では、ちょっと疑われるんだね!
ぴよぴよ(なるへそ)!
クレジットカードの発行の審査とは?
『図解 カードビジネスのしくみ―改正法でこう変わる!』にはこうあります。
クレジットカードの発行の審査とは?
各カード会社によって審査基準が違います。一般に流通系や提携カードの場合は、加盟店や店舗で入会者との結びつきが強く、付帯情報が多いので通りやすいといわれています。また、信販系は過去に個品割賦での利用がある場合がありますので、その場合は過去の支払い状況が判断基準と泣いrます。
[発行されるのは]
既にカードを持っていて、支払いにも遅れがない
新人であっても、大手企業に勤務(大手に入社しているということは、その会社が入社時に厳しく選別している
[発行されないのは]
カードや個品割賦で過去に未払がある(発券負荷)
支払いが遅れがち(発見注意)
※いずれも信用情報センターに登録されています。
まだカードを持っていない
※一番判断が難しいお客様です。筆者が審査担当をしていたときには…
申込確認時の対応
申込書の字や押印が乱雑
印鑑が必要以上に大きく(9mm以上)立派(虚栄心が強すぎると判断します)
年齢の割に収入が非常に多い
一度に多くのカードを申し込んでいる(信用情報センターへの問い合わせ履歴が残ります)
職業が安定している(年収5,000万円の芸能人よりも、年収300万円の会社勤めのサラリーマンが『信用がある』と見ます。昔は特定の業種を表す隠語がありました。ちなみに米国では、職業、人種、宗教による審査差別が法で禁止されています)
居住形態と年数(豪邸に2年しか住んでいないという人と、今にも倒壊しそうなオンボロアパートであっても、そこに10年住んでいたら、『10年オンボロアパートに住んでいる』人の方を、筆者は信用します)
連絡先が寮や携帯電話の時など
ゴールドカードを持っている会員が一般カードを申し込んできた
などです。一般的にはスコアリングやビヘイビア手法を用いて点数化します。
ここにも、申し込みブラックやスーパーホワイトについて出てきましたね。特にスーパーホワイトは、『一番判断が難しいお客様』だということになるわけです。
とにかく審査基準があって、それと照らし合わせて問題がなければ、審査に通るということだね!
ぴよ(ふむ)!
特定調停をしたら信用情報機関にブラックリスト登録される
さて、その様にして様々な観点から顧客情報を分析し、間違いのない審査結果を捻出するわけですが、特定調停をした場合は、何かこのクレジットカードの審査に影響があるということはあるでしょうか。
答えは、Yesです。
特定調停をしたら信用情報機関にブラックリスト登録されるので、少なくとも5年以上は新しくカードが作れないと言っていいでしょう。
上記の記事に書いた様に、各信用情報機関の平均登録期間は、
- 延滞:1年~5年
- 任意整理:なし~5年
- 特定調停:5年
- 自己破産:5年~10年
- 個人再生:5年~10年
- 過払い請求:なし
ということになりますね。
ただ実際にこの情報が消えるのは『特定調停の申し立てをしてから』ではなく、『弁済額を完済してから5年経ってから消える』ので、特定調停での返済計画で何年の分割払いを選択したかによりますが、例えば原則である3年で支払った場合、その3年の支払い後から数えて5年間ですので、実際には8年間登録されていることになります。
債務整理をしてブラックリスト扱いされないのは唯一、『過払い請求』だけということになります。債務整理は『金融事故』ですから、事故を起こした人に車を貸す人はそういない、という判断になるわけですね。
ブラックリスト扱いされている数年間は、『免許停止期間』。あるいは『免許取り消し期間』ということになります。債務整理をした人がまた再び『お金を借りる(クレジットカードを作る)』資格を手に入れる為には、その制裁期間を甘んじて受け入れるしかありません。
住宅ローンや自動車ローンを受ける場合も同様です。
特定調停の場合は『弁済額を完済してから』数え始めるね!自己破産の場合は『免責が下りてから』なんだ!基本的には完済してからだね!自己破産は完済っていうか、帳消しになるから!
ぴよぴよ(なるへそ)!
どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!