クレジットカードのショッピングリボ払いを任意整理することはできる?
できます。というか、任意整理は全ての借金が対応です。
『全ての借金が』だよ!『全ての支払い義務が』ではないんだ!クレジットカードなら借金だからね!詳しく解説するね!
ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!
Contents
ショッピングリボ払いも任意整理できる
クレジットカードのショッピングリボ払いを任意整理することはできます。というか、任意整理は全ての借金が対応ですからね。ショッピングリボ払いだろうが闇金融だろうが、全ての債務を整理することができます。
リボ払いとは、リボルビング払いのこと。回転式拳銃にリボルバーというものがあります。ロシアンルーレットで使うやつですね。弾を6発詰めて、1発撃ったら回転して、次の弾が撃てるようになる銃です。だからロシアンルーレットでは、その中に1発だけ弾を込めて、そこを回転させて、6分の1の確率で弾が出る状況を作り出し、頭に当てて引き金を引き、運と度胸試しをするわけです。
リボルビングのイメージができました。その様に回転していくイメージですね。拳銃に入っている弾を一発一発撃っていくように、一定の決まった金額を返済していくイメージからきています。
リボ払いは支払いは楽だけど、計算が難しいんだ!そう考えるとなんだか『罠』みたいな感じだね!消費者の感覚を麻痺させてお金を使わせるっていう。
ぴよぴよ(うーむ)!
リボ払いとは
例えば、分割払いの考え方は簡単です。1万円を5回払いとしますね。
計算
1万円÷5=2千円
であり、月々2千円支払っていけば、5か月後に完済です。
しかし、リボ払いの考え方は『毎月一定額の支払い』です。従って、 同じように、
計算
1万円÷5=2千円
で、月々2千円支払っていけばいいのですが、その5ヵ月の間に、違う買い物をして、例えば2万円プラスされたとします。すると分割払いの考え方は、
計算
1万円÷5=2千円
2万円÷5=4千円
で、途中から4千円の支払いが追加されて、6千円の支払いになるわけです。
- 1月:2千円
- 2月:2千円(2万円の商品を購入)
- 3月:6千円
- 4月:6千円
- 5月:6千円(1万円の商品の分割払いを完済)
- 6月:4千円(2万円の商品の分割払いを完済)
ですね。ここまでは簡単です。
しかし、リボ払いの場合は、途中で商品を買ったとしても、支払額が一定のままなんです。つまり、
- 1月:2千円
- 2月:2千円(2万円の商品を購入)
- 3月:2千円
- 4月:2千円
- 5月:2千円(1万円の商品のリボ払いを完済)
- 6月:2千円(まだ2万円の商品は完済していない)
ということですね。支払いを先延ばしに出来るが、後で必ず回ってくる。このイメージがリボ払いの考え方ですね。
リボ払いより分割払いの方が使用しているお金がいくらなのか、わかりやすいね!だけどリボ払いなら毎月の支払いが楽になるから、生活が安定している人は便利だね!
ぴよぴよ(たしかに)!
リボ払いのメリットとデメリット
このメリットは、『毎月の負担額が少ない』ということ。そしてデメリットは、『借金がどんどん膨れ上がってしまう』ということですね。上限まではリボ払いで支払い出来ますから、気づいたら上限ギリギリまで借金をしているという状態が出来てしまうこともあるのです。
つまり、リボ払いも立派な借金なんですね。ということは、そこに『手数料』という名の利息がつきます。通常の借金で、まとめて200万を借りた場合は、その200万円を3年で返していくとなると、
計算
200万×15%(利息制限法)=30万円
30万円×3年=90万円(利息の支払い総額)
290万円÷36ヵ月=80,555円(月々の支払合計)
という計算が出来ますが、リボ払いの場合先ほど計算したように、毎月の支払額が固定なものですから、『3年で完済する』というイメージではなく、『借金をするたびに完済日が遠のいていく』ということなんですね。
この計算で、月々8万円の支払いであれば、かなり大きな金額ですからそれが自分にとっての歯止めとなり、借金を控えようという考え方になるのですが、例えば、固定額が2万円であった場合、
2万円なら別に払えるか
という錯覚に陥り、完済し終わる前に永遠と新たな借金を上乗せしてしまい、いつまでも完済しない、つまり『半永久借金状態』に陥ってしまうんですね。そしてそこには当然利息(手数料)も上乗せされますよね。金融業者はその利息(手数料)が利益になるわけですから。利息(手数料)を取らないと、ただ消費者の支払いを肩代わりしただけですからね。
リボ払いのメリットとデメリットについて確認しよう!
ぴよぴよ(しよう)!
リボ払いは利息ではなく『手数料』
ショッピングのリボ払いは、およそ10~15%ほどの手数料がかかります。また、これは厳密に言うと借金ではなく立替金という扱いですから、利息ではなく『手数料』という名目になっています。
そのため、通常の借金の場合に該当する貸金業法の対象外なのです。法定金利の上限も適用されないため、『過払い金』という概念も通用しない特徴があります。ですから、ショッピングのリボ払いを任意整理する場合において、過払い金返金という期待はできないということですね。
これでリボ払いのイメージがわかりました。そして、リボ払いは錯覚しやすく、『半永久借金状態』に陥ってしまいやすく、無駄な手数料も多く支払いがちやすく、そして返済に頭を悩ませがちになる、借金の仕方だということです。
ですが、冒頭で言った様に、そんなショッピングのリボ払いであっても、任意整理ができます。そうすれば将来利息をカット出来ますから支払いが楽になりますね。
リボ払いは貸金業法の対象外だから、利息ではなく手数料を取っていて、法定金利の上限も適用されないから、過払い金という概念も存在しないんだね!
ぴよぴよ(なるへそ)!
ショッピング機能を任意整理する際の注意点
ちなみに、ショッピング機能だけを任意整理して、キャッシング機能をそのままにするということはできません。クレジットカードが同じですからね。どちらかを任意整理したら、どちらの機能も使えなくなります。というか、クレジットカード自体が使えなくなります。それは、任意整理に限らず、債務整理をすれば必ずそうなります。
同じような考え方で、例えば、
- A社:50万
- B社:50万(クレジットカードの会社)
- C社:50万
という借金があった場合、クレジットカードを使いたいから、B社だけ任意整理の対象外にしようという考えがあるとします。しかし、もしかしたらA社とB社が提携していたり、運営会社が同じだったりすることがあります。
すると、A社を任意整理するとB社のクレジットカードも使えなくなる場合があります。ですから、『運営会社が同じもの』である場合は、その管理下にある何か一つでも任意整理をすれば、その管理下にある全てのサービスが利用できなくなる、ということなんですね。
また、
で書いた様に、有担保ローンを任意整理すると、その担保となる物件を引き揚げられる可能性があります。ですから同じ考え方で、もしこのショッピングのリボ払いの中で高額なものがある場合は、そのローンの支払いが終わっていないということで、それを引き揚げられてしまう可能性があるので注意が必要です。
もちろん、任意整理をした時点でブラック情報扱いされますので、今後5年間はクレジットカードを利用することができません。
ショッピング機能を任意整理すると、キャッシング機能に影響が出たり、ほかのクレジットカードに影響が出たりと、色々なところに作用していくということだね!
ぴよぴよ(うーむ)!
リボルビング払いはお得?
最後に、『督促OL業務日誌 ちょっとためになるお金の話』から記事を引用しましょう。
N本『K籐先輩~、友人がカードで買い物をして、それをリボルビング払いにしたらしいんですけど、いつまで経ってもその支払いが終わらないって言っているんです。どうしてですか?』
K籐『リボ払いは月の返済金額が少額だと、払い終えるまで時間がかかることもあるわ。その人がいくらの買い物をしたか、月々いくら返済してるかにもよるけど、たとえば10万円の買い物をして、毎月のリボルビング払いの設定が5,000円だったら支払いが終わるまで24回、2年かかる計算になるわね(手数料15%の場合)。その上カードをずっと使い続けると、支払いは減らないわけだしね。』
(中略)
K籐『今は『あとからリボ』みたいに、カードを使ったあとに、その支払い分をリボ払いに変更できるサービスとかもあるから、つい使っちゃうのよね。カードは計画的に使わないとね。』
N本『K籐先輩、そういえば、2回払いとか分割払いとかボーナス一括払いってありますよね?あれとリボルビング払いはどっちがお得ですか?』
K籐『分割払いの場合は、2回までは手数料がかからないところが多いはず。でもお店によっては分割払いを扱っていないところもあるし、必要ならお店に確認してから使うといいわ。ボーナス払いは手数料がかからないから、リボルビング払いにするよりはお得かもね。ただ何月に引き落としになるかを確認するのを忘れずに!たいていは7月と12月だけれど、カード会社によっては1月や8月の場合もあるのでうっかり忘れないようにね。』
リボ払いはお得な面もありますが、注意するべき点も多いということですね。
リボ払いのメリットは、安定した生活が確保されている人が特に顕著に感じられるのかもしれないね!来年どうなってるかわからない人には向いていないね!後で苦しむ結果になるから!
ぴよぴよ(たしかに)!
どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!