任意整理の弁護士依頼費用の相場とは?
に記載しました。ここでは、また少し違った角度から考えていきます。
任意整理の弁護士費用の相場は別の記事にたっぷり書いたから、今回はちょっとそのスピンオフみたいな感じで考えていくよ!
ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!
Contents
ここ数年で変化してきている任意整理費用の相場
この記事は、
この記事と一緒に考えていく記事ですね。その記事にほとんどのことを書いたので、詳しい費用の相場等はそこで確認してください。
任意整理というのは過払い金請求も同時に行うわけですが、以前までは、
で書いた様に、その過払い金ビジネスが間違った方向に向かってしまっていた動きがありました。そこで、その記事にも書いた様に、日本弁護士連合会が報酬の規制を設けたんですね。
『図解入門業界研究最新クレジット/ローン業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第4版]』にはこうあります。
日本弁護士連合会は、こうした事態を憂慮して、2011年4月から、過払い金請求で、裁判を通じて解決した場合は訴訟額の25%、業者との話し合いで解決したときは20%、返済金を減額して業者と借り入れ人との間を仲介して和解が成立したケースは5万円以内とする報酬規制を設けました。
ですから、任意整理をする際にかかる費用の相場というものは、ここ数年で変化してきていると言えます。
変化しているのは間違いないね!過払い金があって、上記にあるような不正行為があって、そしてそれが戒められて秩序が戻って、過払い金のピークが過ぎてって、移り変わってるからね!
ぴよぴよ(なるへそ)!
過払い金があった場合は大きな差が出る
例えば、上記記事に書いた様に、弁護士が95万円も過払い金を独り占めしていた場合は、債務者に返金されるお金はごくわずかなものになります。このケースだと、100万円戻ってくるべきところを、
5万円しかもらえなかった。
と言っているわけですから、5万円の20%、
計算
5万円×20%=1万円
なので、
- 債務者:4万円
- 弁護士:1万円
という建前で、しかし実際には弁護士は裏で95万円得ているわけですから、
計算
95万円+1万円=96万円
ということになります。債務者が得られるのは4万円ですね。そして、
の記事で書いたような費用の計算の場合、
計算
86,400円+(4万円×4)(着手金)+(4万円×4)(成功報酬)=40.4万円
40.4万円+2万円(事務所経費)=42.4万円
ということで、弁護士費用がおよそ43万円かかるわけですが、これがもし過払い金の返金で100万円成功していた場合、弁護士に20%支払ったとしても、
計算
100万円×20%=20万円
100万円-20万円=80万円
で、債務者の手取りは80万円となり、
計算
80万円-43万円(弁護士費用)=37万円
つまり、弁護士費用がかかるどころか、むしろ37万円のプラスになるということになります。そうするとそれをそのまま残りの債務の返済に充てられるので、任意整理の内容にも影響してきますね。
でも過払い金は2018年現在、もうほとんどピークを迎えているからね!これから先どんどん需要がなくなっていくことになるよ!
ぴよぴよ(たしかに)!
減額報酬が無料でやっている司法書士は最も安い
また、記事では、
- 着手金=整理した会社1社につき2~3万円(0円の場合もある)
- 成功報酬=整理した会社1社につき2~3万円
- 減額報酬=減額した負債額の1割(0円の場合もある)
- 事務所経費=2万円程度
司法書士の相場
着手金 | 成功報酬 | 減額報酬 | 事務所経費 |
---|---|---|---|
会社1社につき2~3万円 (0円の場合もある) |
会社1社につき2~3万円 | 減額した負債額の1割 (0円の場合もある) |
2万円程度 |
と記載しましたが、もし費用を押さえたい場合は、減額報酬が無料でやっている司法書士などを探すのもいいですね。記事の計算では、
- 弁護士報酬=42.4万円
- 司法書士報酬=177,600円~26.4万円
ということで、減額報酬がない場合の任意整理なら、177,600円。弁護士報酬の半分以下ということになります。これは費用だけを見ればかなりお得ですね。
司法書士自体が安いからね!そのうえ、減額報酬も無料という司法書士がいるなら、それは最も安いということになるね!あと、法テラスっていう手もあるけど!
ぴよぴよ(法テラスならめっちゃ安いっす)!
任意整理をする債権者の数に制限はないが、費用がかかる
また、
で書いた様に、任意整理をする債権者の数に制限はありません。例えば、同じ400万円の借金でも、8社、つまり、
- A社:50万円
- B社:50万円
- C社:50万円
- D社:50万円
- E社:50万円
- F社:50万円
- G社:50万円
- H社:50万円
として8社らから50万円ずつ借りて、400万円という場合があるかもしれませんが、その場合において、その全ての債権を任意整理するということは可能です。
しかし、この記事でも書いているように、
- 着手金=整理した会社1社につき2~4万円(0円の場合もある)
- 成功報酬=整理した会社1社につき2~4万円
ですから、例えば4社の任意整理をする場合と比べると、こういうことになります。※4万円で計算
計算
着手金(4万円×4社)+成功報酬(4万円×4社)=32万円
着手金(4万円×8社)+成功報酬(4万円×8社)=64万円
つまり、2倍ですね。任意整理をする業者の数が多いほど、費用もこんなに変わってきてしまいます。
だから債権者の数が多いとなると、もしかしたら任意整理は向いていないってこともあるかもしれないね!そういう計算を最適化するためにも、プロである弁護士に依頼するメリットはあるのさ!
ぴよぴよ(自分でも計算するっす)!
特定調停=費用は安いが手間がかかる
また、もし費用を抑えたければ、特定調停をするという手もあります。『あなたを借金返済から解放する方法』にはこうあります。
特定調停とは
特定調停とは、債権者が簡易裁判所に手続きを申し立てて、簡易裁判所の調停委員2名が仲裁者となり、当事者間の合意を成立させることで債務整理を行う手続きです。債務額がそれほど大きくない場合の債務整理方法として、任意整理と並んで使われます。
任意整理では、債務者地震(あるいはその代理人である弁護士・司法書士)が業者と交渉を行いますが、特定調停では簡易裁判所の調停委員がその役割を担うことになります。したがって、ある意味で特定調停は裁判所を通した任意整理と言うこともできます。
つまり、特定調停は裁判所を通した任意整理なので、特定調停でも任意整理でも内容は同じなのです。
更に考えていきましょう。『合法的に借金をゼロにする方法―1人でできた! 誰にも迷惑をかけない「借金整理」と知って得する「過払い金請求」』にはこうあります。
あなたはどちらを選ぶ?任意整理と特定調停
この二つを選ぶのは、極端に言うと『手間』を選ぶか『費用』を選ぶかになります。任意整理は、自分一人で行う場合は別ですが、弁護士に依頼すれば弁護士がほとんどの手続きを行ってくれるので、自分自身には法的な知識は必要なく、業者の取り立てもやみ、交渉も弁護士が盾となり戦ってくれるので、債務者本人の手間はかなり省かれます。それに対して特定調停は、弁護士に依頼しない方が通常なので、弁護士費用も必要なく、任意整理よりもかなり安く借金整理を行うことができます。
つまり、
- 任意整理=費用は高いが手間がかからない
- 特定調停=費用は安いが手間がかかる
ということですね。こうして考えると、任意整理にかかる費用というのは、状況ややり方によって、結構な差が開くと言えますね。
だけど、特定調停が適しているケースもあるわけだからね!弁護士はそれじゃお金にならないから任意整理を誘導するかもしれないけど、自分で考えてみてね!
ぴよぴよ(任意整理はある種、お金で解決する感じがするっす)!
どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!