借金

任意整理後に一括返済の請求をされたらどう対応すればいい?

質問

任意整理後に一括返済の請求をされたらどう対応すればいい?

答え

お金があるなら一括返済をしてもいいですね。ないならできませんよね。

 

しかしそもそも、なぜ一括請求をされたかということです。往々にしてそれは、『支払い義務を怠った』という事実がそこにあります。それであれば、何らかの財産を差し押さえられ、一括返済を余儀なくされることになります。

 

どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!

ニワトリ

任意整理の後に一括請求されるなんて、普通はあり得ないよ!3~5年の分割払いで返済していく約束をすることが、任意整理なんだからね!詳しく解説するね!

ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!

 

お金があるなら一括返済をしてもいい

任意整理後に一括返済の請求をされたら、どのように対応すればいいのでしょうか。それは、単純に、

 

  • お金がある→応じる
  • お金がない→応じない

 

ということになりますね。そもそもあったら返済しますからね。

 

借金

 

というか『任意整理後』に一括返済を請求されるというのはどういうことでしょうか。そもそも任意整理は『支払が出来ないから、36~60ヵ月の分割払いで、利息もカットしてもらいたい』と主張する債務整理のことですからね。

 

その任意整理が成立したということは、和解書に債権者も同意したということになります。それなのに

 

一括返済をしろ!

 

というのは、債権者がご乱心状態になったということになりますね。

 

約束が違うじゃないか!

 

と言って終わりです。そんなことのないために和解書を2通用意し、

 

  • 債権者
  • 債務者

 

でそれを保管しておいたはずですね。

 

借金

急に収入を得ることがあるからね!もしその時にお金がある場合は支払いをしてもいいけど、問題はなぜ一括請求をされたかっていうことだね!

ぴよぴよ(たしかに)!

この章のまとめ
  • 一括返済の請求をされたとき、お金があるなら応じてもいい。
  • 任意整理では、トラブルがないように和解書を2通用意してそれぞれで保管する。

 

返済を怠ったなら支払う義務が生じる

ただ、もしこの、

 

約束が違うじゃないか!

借金

 

が、『債権者側の言葉』だったとしたら話が変わってきます。つまり、債務者がそう言ったのではなく、債権者がそう言ったのです。ということは、そこにある状況とは、『債務者が和解書の内容と違うことをした』ということになります。

 

例えば、分割払いをする約束をしたのに、その支払いを滞らせたんですね。

 

 

にも書きましたが、和解書には、

 

  • 分割払いを約束したのにもし支払いを怠ったら、一括請求に応じる
  • 分割払いを約束したのにもし支払いを怠ったら、損害遅延金の請求に応じる

 

という旨を記載したはずです。

 

借金

 

これを専門的に『期限の利益喪失』と言います。

 

期限の利益

債務者は、支払期日までに支払いを待ってもらう権利を持っている

 

つまり、分割払いというのは本来『支払を待ってもらっている』わけで、本来は一括で支払わなければなりません。分割払いによって債務者は期限の利益を得ているわけですが、もし支払いを滞らせたら、この期限の利益を喪失する、ということを記載するわけです。

 

約束を破ったら一括で払いますよ。

 

ということですね。損害遅延金に関しても同じ考え方です。

 

約束を破ったら損害遅延金を払いますよ。

 

ということですね。債務者は期限の利益によって守られている権利を、約束を破ることで喪失するということですね。これがきちんと約束されていれば、債権者としても和解書に合意しやすくなると、その記事にも書きました。だからこそ和解書に同意したのであり、任意整理が成立したわけです。

 

借金

 

ということで、

 

約束が違うじゃないか!一括返済してもらうぞ!

 

と債権者が言ったのであれば、これはもう一気に話が変わってくるということですね。それはもう仕方ないですね。一度約束して、任意整理までしておいて相手を納得させておいて、その約束を破ったんですからね。

 

借金

返済計画に従って支払うことができないなら、それは一括請求を受けても仕方ないよね!ただでさえ一度目の約束を破って、債務整理をすることにしたわけだから!

ぴよぴよ(たしかに)!

この章のまとめ
  • 返済を怠ったなら支払う義務が生じる。

 

特定調停の場合はすぐに強制執行される可能性がある

そうなると、財産がある場合はそれを売って処分することになります。特定調停をして裁判所を介入させた場合も同じで、特定調停は任意整理と違って裁判所を介入させるので、債権者は任意整理と比べれば、そこでの決定を断ることが難しくなります。

 

借金

 

ですから債務者としては、特定調停をした方が強制的な力を発揮させることができるのでメリットがあると言えます。しかし、その分裁判所に行かなければならなかったり、様々な手間と負荷がかかるので、難易度が低いのは任意整理です。

 

そして特定調停のデメリットと言えばそれだけでなく、もし和解書の約束を破った場合には、有無を言わさず財産を処分する等の強制執行を受けることになるわけですね。これはしかし、任意整理の場合においても同じことですが、裁判所を介さない任意整理での和解書は、それだけでは『債務名義』とはならず、給料等の財産をすぐに差し押さえることはできません。

 

債務名義

強制執行ができる公文書。

 

借金

 

ただし、きちんと連絡を取っていれば、1日や2日遅れたくらいでは遅延扱いされない場合もあります。また、支払が遅れた理由が『お金が少し足りない』ということであれば、とりあえず現在持っているだけの金額を支払うだけでも、相手に与える印象はだいぶ違ってきます。

 

 

借金

特定調停の調停調書や決定書は、それだけで『債務名義』だからね!債務名義があれば債権者は、裁判所の許可を得ずに強制執行ができるよ!

ぴよぴよ(怖いっす親分、俺、債務名義怖いっす)!

この章のまとめ
  • 特定調停の場合はすぐに強制執行される可能性がある。
  • きちんと連絡を取っていれば、1日や2日遅れたくらいでは遅延扱いされない場合もある。

 

どれだけ支払いが遅れたら一括返済を請求されるのか

では、一体どれだけ支払いが遅れたら一括返済を請求されるのでしょうか。それは、和解書に記載されているはずです。往々にしては、無断で2ヶ月以上連続して滞納が発生した場合に、和解内容の無効扱いを受けます。

 

借金

 

しかし、それでも財産もない、お金がない場合はどうしたらいいでしょうか。そうなったら、個人再生。それでもだめなら自己破産ですよね。こんな時の為に自己破産が用意されているわけですから。間違っても、

 

  • 闇金融から借りる
  • 夜逃げする
  • 自殺する

 

なんていう選択肢を選ばないようにしましょう。

 

借金

 

また、そんなことのないように、任意整理後の支払いを弁護士に支払って、弁護士を通して金融業者に支払いをする『送金代行』という選択肢もあります。1,000円ほど余計に金額がかかりますが、それは弁護士が業者に振り込む際にかかる振込手数料も込みなので、妥当な金額です。

 

そうして弁護士を通すことによって、緊張感を保つのです。そして、最善は助言を受けます。その指導の中で生活リズムを狂わすことなく、支払いを続けるというわけです。単純に考えて、

 

  • 債務者=お金の素人
  • 弁護士=お金のプロ

 

ですから、そうすることで途中でまた転落するような事態を避けることができるかもしれません。例えば、また借金がしたくなったり、借金の勧誘を受けたりした場合、弁護士を裏切ることになるからブレーキをかけられたり、あるいは相談したりすることが出来ますね。

 

一人の場合は、独断で勝手に決めてしまえるので、気づいたらまた新たな借金を作ってしまい、現在の支払いに手が回らなくなった、という事態になりかねません。

 

借金

まあ無断で2か月も連続して支払いをしなければ、そりゃあ相手も怒っちゃうよね!弁護士を通して支払いをする選択をすれば、自己管理も厳しくできるかもね!

ぴよぴよ(なるへそ)!

この章のまとめ
  • 普通、無断で2ヶ月以上連続して滞納が発生した場合に、和解内容の無効扱いを受け、一括請求をされる。
  • 弁護士を通して金融業者に支払いをするという選択肢がある。

 

一括返済を自分からしたい場合は

この様に考えてみてもわかるように、債権者にしてみると一括返済の方が安心だし都合がいいので、一括返済を選ぶと負債額を1〜3割程度減額してくれることがあります。

 

借金

 

ですから、もし臨時的にお金が入ったりしてまとまったお金が用意できる場合は、任意整理の段階で一括返済をしてしまった方がいい場合があります。

 

  • 家族・知人から借りる
  • 遺産相続をする
  • 財産を処分する

 

等の条件が当てはまれば、それが現実のものになります。任意整理や個人再生は、自己破産と違って財産を処分しないで済みます。自己破産の場合は、

 

  • 99万円以下の現金
  • 換価20万円以下の財産
  • 生活に必要最低限の家財道具

 

自己破産

 

以外のものは、持ち家、車等すべて、処分することになります。それをお金に換えて債権者に配当するんですね。その代わりに借金を帳消しにできます。

 

任意整理や個人再生はその必要はないわけですから、財産を持っている人はそれを売ってまとまったお金を用意することができる可能性があるとういことですね。

 

しかしその際は、必ず弁護士に相談してから一括返済をしましょう。金融業者が『負債額を1〜3割程度減額する』と言ったからといって、自分の独断だけでそれを鵜呑みにし、財産を売ったりして一括返済をしないようにしましょう。

 

つまり、金融業者としてももちろんリスクヘッジのために割引をするのですが、その割引きが、もしかしたら『別に割引きじゃなかった』というケースがあります。その数字の計算を、弁護士にやってもらうんですね。利息制限法や出資法の問題で、この辺りの数字が誤魔化されることがあるので、注意が必要だということです。

 

自己破産

 

  • 利息制限法:18%
  • 出資法:29.2%

 

しかし、任意整理後に一括返済をするなら、それは別にいいですよね。すでに任意整理の際に弁護士にきちんと調べてもらっていて、和解書では分割払いでいくら支払っていけばいいかも話し合い済みです。

 

そこまで話が進めば、後はもう残りの借金を支払うだけですから、もし途中でまとまったお金が入ったのなら、一括返済をしてしまっても何も問題ありません。

 

借金

どっちみち弁護士を通して任意整理をした場合は、一括返済をするにしても何にしても、必ず相談することが大切だね!

ぴよぴよ(たしかに)!

この章のまとめ
  • 一括返済を選ぶと負債額を1〜3割程度減額してくれることがある。
  • 自分の独断だけでそれを鵜呑みにし、財産を売ったりして一括返済をしない。

 

 

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