借金

任意整理ができない場合はどうしたらいい?貸金業者との和解について

質問

任意整理ができない場合はどうしたらいい?貸金業者が任意整理での和解に応じてくれない理由は?

答え

業者が任意整理での和解に応じないのは、単純に『損をするから』ですね。しかし、そのまま和解に応じないなら、最終的には自己破産となります。すると債権者は元金すらも回収できなくなりますので、そのあたりをうまく交渉することが重要です。

 

どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!

ニワトリ

本来任意整理は債権者にとっても都合がいいはず!個人再生になると5分の1に減らされるし、自己破産ともなると、すべて帳消しになるからね!詳しく解説するね!

ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!

 

損得に支配される人間

もし任意整理をしようとしても、それができない場合はどうしたらいいでしょうか。まずは、下記の記事にて『なぜ任意整理ができないか』について理解を深めましょう。

 

 

この様にして、事情によって任意整理が出来ない場合があります。しかし、これらのことを考えた上で見えて来るのは、業者が任意整理での和解に応じないのは、単純に『損をするから』ですね。これらの記事のキーワードを書いてみましょう。

 

任意整理に応じない背景
  • 将来利息のカットは応じるが経過利息のカットは応じない
  • 応じない理由には金融業者の体力が関係している
  • 住宅ローンや自動車ローンを任意整理をすると物件を引き揚げる
  • 給料を差し押さえられている場合はそこから返済金に充てようとする
  • 焦げ付きそうな債権は早めに回収しておきたい
  • 個人再生や自己破産をされるくらいなら任意整理を受諾する

 

こうしてキーワードを見てみると、これらの背景にあるのが、全て『損をしたくない』という考え方だということが見えてきますね。

 

借金

 

人間は単純に、損をしたくない生き物です。損得に支配されています。もとより、

 

損をしてもかまわない。

 

と考えているなら、その人はお金を奉仕するわけですからね。しかし、商売人として生きる道を選んでいました。ということは、その時点でもうそこにいるのは、損得に支配されている、『損をしたくない人間』ということになります。

 

借金

損得勘定に支配されることがいいか悪いかは置いておいて、人間というものは結局損得勘定に支配されがちになるっていうのは、決定的な事実だね!

ぴよぴよ(たしかに)!

この章のまとめ
  • 人間は損得に支配される。

 

孔子の理想はいまだに実現されていない

2,500年前、儒教の始祖、孔子は、一人一人が利他的になり、礼を重んじて徳を積み、仁を得ることが出来れば、この世に法律や刑罰などは必要ないと考えました。儒教の考えは『徳』による支配の為、支配者がしっかりしていれば法律など必要ないと説いているのです。

 

借金

 

 

しかし、それに異を唱えたのは韓非子です。

 

韓非子

 

人間は孔子の言うような高潔な存在ではない。『利己』に走り、損をすることを回避しようとする。それが人間の本性というものである。従って、法律によって刑罰を整えれば、人はそれを回避しようとして、犯罪を予防できる。法さえ完備していれば、国の秩序は保たれるとして、法の重要性を説いたのです。

 

韓非子

 

孔子の夢見る徳治で秩序が保てたらそれ以上のことはない。しかし世の中はそうではないのだ!荀子の言うように人間の本性は悪だから、これに合わせて現実政治を行わねばならない!孔子、孟子の言っていることは、古代の人口が少ない時代なら可能だったかもしれん!人口が増え、経済が盛んな時代にはそんなのは絵空事じゃ!

 

と主張したのですね。

 

参考文献『世界の宗教(教養マンガ)』

『図解「哲学」は図で考えると面白い』

 

 

私は孔子の考え方が好きです。しかし、実際には韓非子の言う通りの世の中になっています。『人は損得に支配されて生きている』んですね。

 

借金

正直言って、韓非子の言うとおりになっているし、その通りに実践すればある程度思い通りに人生は運ぶかもしれない。だけど、やっぱり僕も、孔子の考え方がいいな!

ぴよぴよ(理想は高い方がいいっす親分)!

この章のまとめ
  • 一人一人が利他的になり、礼を重んじて徳を積み、仁を得ることが出来れば、この世に法律や刑罰などは必要ない。

 

貸金業者が任意整理に応じてくれない理由は?

今回の『貸金業者が任意整理に応じてくれない』というテーマで考えても、それを痛感することになります。なぜ応じてくれないのでしょうか。応じればいいはずです。しかし、

 

  • 相手の思い通りになってたまるか!
  • それじゃ相手の思うつぼじゃないか!
  • そしたらうちの利益はどうなるんだ!

 

借金

 

という『当然の(だと思い込んでいる)主張』によって、受け入れることができないんですね。孔子からしたら、残念な世の中です。韓非子からしたら、

 

それ見たことか。

 

ですね。

 

ただし、状況は様々です。債務者の中には筋が通らない人もいますから、そうした行為に感情を逆撫でされ、交渉を拒絶しているケースもあるかもしれません。一概には言えませんね。

 

しかし、往々にして『借金の支払いで困って、弁護士にまで依頼して真剣に何とかしようと思った人』に対して、寛大な対応が出来ないことは、いささか倫理の面から考えると、首をかしげざるを得ません。これに関しては、業者側が納得するのが筋じゃないでしょうか。

 

借金

普通に考えて、支払えるなら支払うけど、支払えないと思うから任意整理をするんだからね!それを冷静に考えて、正当に評価しないといけないよね!

ぴよぴよ(ダメ、わがまま)!

この章のまとめ
  • 支払えない状況で任意整理をしたのなら、業者側が納得するのが筋。

 

そもそも『業者側がやり過ぎた貸付』を行わなければいい

そもそも、

 

 

この記事にあるように、『業者側がやり過ぎた貸付』を行わなければ、債務整理をする人の数は減るのです。

 

自己破産者の数も、『平成28年(2016年) 64,037件』、つまり、前年度よりも1.2%増加してしまっていることが、最高裁の統計で明らかになりました。増加に転じた背景には、無担保で個人に融資する銀行のカードローン事業の急拡大があるとみられています。

それまでは、2003年のピーク時から数えて、12年連続で減少していた自己破産者なのですが、『銀行カードローン』が増加したことにより、その数が増えたと言われています。銀行カードローンは日銀の統計によると、2016年末は5兆4377億円で、5年間で1.6倍に拡大しています。

 

推移グラフ

 

実は、銀行カードローンは前述した『総量規制』の対象外なのです。つまり、年収の3分の1を超える借り入れはできないはずの総量規制の対象外ですから、年収の3分の1を超える借り入れが、『できる』のですね。これが原因の一つだと言われています。

 

推移グラフ

 

問題視されているのは、

 

総量規制の対象外だからといってやたらに貸し付けをすると、こうして破産者が増えるのだ。

 

ということです。記事にあるグレーゾーン金利の件に関しても、ここぞとばかりに大手金融業者がこぞってこのグレーゾーン金利を債務者から搾取していました。

 

自己破産

 

むやみやたらに貸し付け、法律違反ギリギリの行為をして高利を取り、利益を強引に上げる。その考え方は、倫理の面から見れば間違っていると言わざるを得ません。

 

だからこそ2006年に最高裁判所において、『グレーゾーン金利』による過払いの返金を求める判決が出たのです。

 

 

借金

任意整理をするというのは債務者側だけに問題があるわけじゃないってことだね!融資して売り上げを上げることに躍起になり、盲目的になっていた可能性だってあるし!

ぴよぴよ(押し売りっす)!

この章のまとめ
  • そもそも『業者側がやり過ぎた貸付』を行わなければ、債務整理をする人の数は減る。

 

利に傾いた人や企業は淘汰される

ですから、まず確認するべきなのは冒頭の記事にも書いた様に、『なぜ任意整理ができないか』ということについての具体的な事例や詳細ですが、それを一通り考えた上で私が考えるのは、

 

いや、企業方針とか、損をしたくないとかなんとか言ってないで、困ってるんだから助けろよ。韓非子が揶揄した低俗な人間に成り下がっていいのかよ。孔子ががっかりしてるぜ。

 

ということですね。それがこのテーマにおいて一番考えるべきポイントだと自覚しています。そもそもこうしてトラブルになるのが嫌だったら、利益を度外視してあんなむやみやたらにCMを打つのを止めればいいわけですからね。

 

ある日のニュースにはこうありました。

銀行が無担保で多額のお金を貸すカードローンで、テレビCMの本数が消費者金融を大きく上回ることがわかった。消費者金融は本数が規制されるが、銀行は規制外のためだ。多重債務の懸念もあり、銀行の中には放送を減らす動きも出てきた。2017年5月13日

 

多重債務、自己破産、債務整理の懸念があるにもかかわらず、問答無用で利益のためにガンガンCMを打っているわけですから、これはもうこういった焦げ付きが発生することは自業自得ですよね。

 

借金

 

もし『最高の客』だけを取りに行きたいなら、『申し訳程度に表示される、ご利用は計画的に!的な注意事項の表示時間をCM内で後3秒長くする』ぐらいのことをやるべきです。それをやらないなら、

 

  • 義<利

 

に傾いているということ。義利合一のバランスを崩した人や企業は、淘汰されます。

 

金融業界は、『過払い金』の問題で随分ダメージを受けました。『クレジット/ローン業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』にはこうあります。

貸金業者にとっていちばん重要な法律はこれまで、貸出上限金利を規定する出資法と過度な営業行為を規制する貸金業規制法でした。しかし近年、出資法と利息制限法との金利差(グレーゾーン金利)で生じた返済金に対する『過払い金請求』が相次ぎ、貸金業者の経営を圧迫していました。

 

これは正直、自業自得ですね。見るべきなのは以下の記事です。

 

 

借金

『多重債務の懸念もあり、銀行の中には放送を減らす動きも出てきた。』ってあることからわかるように、これがさっき言った『融資の押し売り』だね!こんなことをしていれば債務者もパンクするさ!

ぴよぴよ(うーむ)!

この章のまとめ
  • 利に傾いた人や企業は淘汰される。

 

なるべく任意整理で和解したい

さて、そうは言っても孔子の言うような高尚な倫理観を押し付けたところで、それが貫かれて人間の価値観が変わり、息が吹きこまれるのには膨大な時間がかかります。有限の人生を生きる中、その限られた範囲の中で生きていかなければならない中で、そうした『根っこ』の話と同じくらい、『枝』である『対処法』についても考えていかなければなりません。それについては冒頭の記事でたくさん書きました。

 

ここで更に書き加えることがあるとしたら、任意整理以外の債務整理の選択肢についてですね。債務整理は、

 

 

借金

 

がありますが、そのうち、最も簡単に出来る債務整理が任意整理です。任意整理は裁判所を介さないので、裁判所に出向く必要がなく、また、自己破産のように財産を処分することがないので、難易度が低いんですね。業者側としても、裁判所を介されるよりは、まだ任意での話し合いの方が何かと都合がいいのです。

 

借金

 

任意整理と過払い請求以外の債務整理は裁判所を介します。ですから、手間や費用がかかってしまうデメリットがある代わりに、もしそれらを通して整理することが認められたら、債権者は必ずそれに従わなければなりません。

 

例えば自己破産をした後に、債権者が

 

納得がいかない。

 

として取り立てをしようとすると、それは違法行為となり罰せられることになります。

 

しかし、裁判所を介すとそれなりに代償を払うことになります。債権者にそうして規制がかかるように、債務者にも規制がかかり、もし約束を破る様なことをした場合、有無を言わさず財産を差し押さえられる等の強制執行を受けることになります。

 

ですから、なるべくなら裁判所を介さずに任意で話し合う、任意整理で和解したいところなんですね。

 

借金

任意整理は実は双方にとって一番都合がいい債務整理だから、できるだけこれで解決したいんだよね!話がこじれると最後には自己破産だからね!

ぴよぴよ(うーむ)!

この章のまとめ
  • 任意整理は債務者にも債権者にも何かと都合がいい。

 

その他の債務整理のメリットとデメリット

最後に、そのほかの債務整理のメリットやデメリットを記載しておきましょう。

 

特定調停のメリットとデメリット

  • メリット:裁判所を介入させる為、そこで認められた和解案を債権者に合意させることができる。
  • デメリット:裁判所に出向かなければならない。裁判所を介入させる為、債務者側にも厳しい条件を突きつけられる。例えば、約束を破った場合は有無を言わさず財産を処分される。

 

 

個人再生のメリットとデメリット

  • メリット:裁判所を介入させる為、任意整理と違って強制的な効力を発揮する。また、借金を5分の1程度に減額させることができる。
  • デメリット:裁判所に出向かなければならない。裁判所を介入させる為、債務者側にも厳しい条件を突きつけられる。例えば、約束を破った場合は有無を言わさず財産を処分される。また、綿密な再生計画を立てて裁判所に認めてもらわなければならない。

 

 

自己破産のメリットとデメリット

  • メリット:裁判所を介入させる為、任意整理と違って強制的な効力を発揮する。借金をすべて帳消しにできる。
  • デメリット:裁判所に出向かなければならない。裁判所を介入させる為、債務者側にも厳しい条件を突きつけられる。また、換価20万円以下の財産以外の財産をほとんど処分される。

 

借金

その他の債務整理と合わせて考えてみよう!

ぴよ(ふむ)!

この章のまとめ
  • 任意整理以外の選択肢も考える。

 

 

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