借金

任意整理を申し出た時の借入先の対応とは?

質問

任意整理を申し出た時、借入先はどんな対応をする?

答え

ケースバイケースです。資金的な体力がある会社であれば素直に応じるでしょうし、体力がなければ反発する可能性もあります。また、債務者に支払い能力がなければそもそもそれを受け入れません。

 

しかし、そのあたりの問題は弁護士を通せば確認済みのはずなので、手順を確実に踏んでいけば、任意整理を断られるということはあまりないでしょう。

 

また、債権者とて、個人再生や自己破産を選択されたら大きなダメージを負います。任意整理の段階で整理しておきたいという本音もありますね。

 

どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!

ニワトリ

任意整理も含めた債務整理は、債権者にとってはありがたいことではないからね!まずはその原則を理解しよう!詳しく解説するね!

ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!

 

任意整理は金融事故

任意整理を申し出た時、借入先はどのような対応をするでしょうか。任意整理とは例えば、

 

  • A社:(低利)
  • B社:(低利)
  • C社:(低利)
  • D社:(高利

 

とあった場合に、高金利のD社だけを整理して、全体的な支払いが楽になるようにする債務整理のことです(もちろんそれ以外の債務も整理することはできます)。しかし、中にはこの債務整理を受け入れないで抵抗する業者もいるかもしれません。

 

借金

 

その理由は単純に、金融会社の『体力がない』からと言えます。つまり、資金がないということですね。資金が豊富にあれば、抵抗して余計なトラブルを起こさないようにするものです。しかし、無い場合は窮鼠も猫を噛みますからね。この場合も同じことが言えます。

 

借金

 

金融業界は、『過払い金』の問題で随分ダメージを受けました。『クレジット/ローン業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』にはこうあります。

貸金業者にとっていちばん重要な法律はこれまで、貸出上限金利を規定する出資法と過度な営業行為を規制する貸金業規制法でした。しかし近年、出資法と利息制限法との金利差(グレーゾーン金利)で生じた返済金に対する『過払い金請求』が相次ぎ、貸金業者の経営を圧迫していました。

 

従って、業者側の正直な気持ちとしては、

 

  • 過払い金
  • 利息のカット

 

等をする任意整理等の『金融事故』はダメージでしかなく、出来るなら避けたいところなのです。

 

借金

お金の有無って、実際には人間の余裕に大きく影響するよね!もちろんブッダやキリスト級の人格者となるとそうは言わないだろうけど、実際には多くの人間がお金に態度を支配されてるね!

ぴよぴよ(うーむ)!

この章のまとめ
  • 任意整理を断る理由の一つは、金融会社の『体力がない』から。
  • 任意整理等の『金融事故』はダメージでしかなく、出来るなら避けたい。

 

ほとんどの貸金業者は債務整理に応じる

しかしそうは言っても、実際にはアコム、プロミス、レイク、アイフル、オリコ、セゾン、どの業者も基本的には債務整理に応じることがほとんどです。往々にして過払い金や、

 

  • 経過利息
  • 将来利息
  • 損害遅延金(延滞利息)

 

の利息についてきちんと対応してくれます。ただし、先ほども言った様に、金融業界の体力的な側面から、『経過利息』に関しては支払いを求めることがあるようです。

 

経過利息

最後に返済した日から、任意整理で和解が成立した日までの期間に発生した利息

将来利息

任意整理で和解が成立した日から、完済し終わるまでに支払うはずだった利息

損害遅延金(延滞利息)

返済期日に支払われないことにより発生した損害賠償金

 

借金

 

業者としても、

 

将来利息はわかるが、経過利息は任意整理の前の利息だからね。これは払ってもらいたいよね。

借金

 

というのが本音なのでしょう。確かに一理はありますね。債務者としても、将来利息がカットされるだけでまずは良しとしなければなりませんね。

 

 

を理解しなければなりません。贅沢を言ってはいけませんね。

 

借金

でもまあ、大体の会社はちゃんと受け付けてくれるんだけどね!『ない袖は振れない』ってことがあるから、それを覚えておきたいわけだね!

ぴよぴよ(なるへそ)!

この章のまとめ
  • ほとんどの貸金業者は債務整理に応じる。
  • 『経過利息』に関しては支払いを求めることがある。

 

任意整理を選べるならまだ恵まれた状況にいる

しかしもちろん人によっては経過利息すらも支払うことが難しいというケースがあるでしょうから、その時は弁護士にきちんとその旨を話して、交渉してもらうようにしましょう。

 

ただ、弁護士もスーパーマンではありませんから、それでも無理な場合は無理です。その時は先ほど言った『足るを知る者は富む』ということを思い出すのがいいでしょう。そもそも債務整理には、

 

 

借金

 

とありますが、その中で自己破産ではなく任意整理を選んだわけです。その時点で既に、

 

自己破産よりは任意整理の方が自分にとって得だ!

 

という発想が頭をよぎっていたはずです。ということは、もう任意整理が出来た時点で、状況的には恵まれているわけですね。任意整理や個人再生といった債務整理の途中で、月々の支払いができなくなって、途中で自己破産をする人もいます。

 

借金

 

そう考えると、『自己破産するよりはマシだ』ということで、『足るを知る者は富む』という言葉の意味がわかってくるわけですね。

 

任意整理というのは、過払い金と利息について交渉をする債務整理ですから、元金は支払わなければなりません。

 

  • 払い過ぎた利息
  • これ以上払えない利息

 

をカットするように交渉するわけですから、元金を減らしてもらう交渉ではないんですね。ですから、任意整理後に返済をするとなっても、収入が途絶えるなどの問題が生じて元金すらも支払えないとなると、これは自己破産をするしかありません。ですから、

 

  • 任意整理→自己破産

 

という風に、まだまだ全然『恵まれた状況にいる』ことがわかるわけですから、一つそういう視点を持って、欲を張らないようにしましょう。 自己破産になると持ち家や車等の財産は処分することになりますが、任意整理ではそれをしないで済むわけですからね。

 

借金

 

借金

任意整理が選択肢の中にあったということは、自己破産しか選択肢がなかった人と比べれば、かなり恵まれた環境にあるよね!それがわかれば、自分の心は満たされるね!

ぴよぴよ(それが、足るを知る者は富むの意味っす)!

この章のまとめ
  • 任意整理を選べるならまだ恵まれた状況にいる。
  • 足るを知る者は富む。

 

個人再生や自己破産は債権者にとって避けたい選択肢

しかし先ほども言った様に、基本的にはほとんどの会社が

 

  • 経過利息
  • 将来利息
  • 損害遅延金(延滞利息)

 

の全てをカットしてくれる場合がほとんどなので、そう心配することもないでしょう。『経過利息を払うことになることがたまにある』ぐらいの感覚ですね。なぜかという理由には、

 

任意整理を突っぱねて、個人再生や自己破産をされたらたまったものではない。

借金

 

という事実があるからです。個人再生は『借金をおよそ5分の1にする』債務整理です。

 

具体的に:
住宅ローンを除く借金総額が5000万円を超えない個人再生の場合の返済額についての下限額は、以下のとおりである。

 

  • 債務総額が100万円未満の場合:債務総額
  • 債務総額が100万円以上500万円以下の場合:100万円
  • 債務総額が500万円を超え1500万円以下の場合:5分の1
  • 債務総額が1500万円を超え3000万円以下の場合:10分の1

 

返済しなければならない金額

100万円未満 100万円以上500万円以下 500万円を超え1500万円以下 1500万円を超え3000万円以下
債務総額 ¥100万 5分の1 10分の1

 

5分の1、あるいは高額の場合は10分の1になるわけですね。これは債権者側からすればたまったものではありません。

 

ましてや自己破産になると、元金すらも回収できませんからね。そうなると今度は業者側に『足るを知る者は富む』の考え方が求められることになるわけですね。

 

 

借金

債権者にとって債務整理は嫌でしかないけど、個人再生や自己破産を選択されるよりは、まだ任意整理の方がはるかにマシってことだね!

ぴよぴよ(特に自己破産はチャラになるっす)!

この章のまとめ
  • 個人再生や自己破産は債権者にとって避けたい選択肢。

 

最低3年以上の支払いができない場合は任意整理はできない

ただし、任意整理の特徴を見てみましょう。

任意整理

毎月一定の収入があり、月々の返済額さえ減らすことが出来れば自力で返済が可能な人、また、借金額が年収の1.5倍以内であるかどうかがポイント。

 

『毎月一定の収入』があることが条件です。つまり、もし無職で収入がないという人が任意整理を申し出ても、それは受け入れられないことになります。また同時に、『3~5年で返済』することができない人も同様でね。それらの最低条件が揃っていないのに申し出をしても、それは却下されます。

 

借金

 

先ほども言った様に、任意整理では元金は減らせませんからね。元金が大きければ大きいほど支払いは困難ですね。例えば下記の計算を見てみましょう。

 

  • 3年の場合

計算

100万円÷36ヵ月=27,777円

500万円÷36ヵ月=138,888円

1,000万円÷36ヵ月=277,777円

 

  • 5年の場合

計算

100万円÷60ヵ月=16,666円

500万円÷60ヵ月=83,333円

1,000万円÷60ヵ月=166,666円

 

もし500万円ほどの金額であれば、月々8.3万円の支払いを5年続けるわけですからね。ですから先ほども言った様に、この支払がきつくて途中で自己破産をする人がいるというわけです。

 

その場合は、任意整理では無理だと判断し、最初から個人再生や自己破産で債務整理をすることを検討するのが相場です。

 

借金

任意整理は自己破産と違って、支払っていく必要があるからね!3~5年の間は、一定の収入を得ていなければならないよ!それができない場合は、任意整理はできないね!

ぴよぴよ(うーむ)!

この章のまとめ
  • 最低3年以上の支払いができない場合は任意整理はできない。
  • 任意整理の支払がきつくて途中で自己破産をする人がいる。

 

任意整理が断られる理由、やめたほうがいい状況

また、任意整理が断られる理由としては、『一度も返済をしていない』場合もそれに該当します。これは自己破産の記事にも書きましたが

 

 

自己破産においても『一度も返済をしていない』場合でも一応は自己破産は出来ますが、場合によっては詐欺破産罪として扱われ、最悪の場合は逮捕され、10年以下の懲役、1,000万円以下の罰金ということになります。

 

自己破産

 

また、記事にも書いた様に、借入期間が長ければ、『多くの利息を払っている』ということで、そこから元金を減らしてもらうような交渉をすることができますが、任意整理の場合、借入期間が短い場合は、相手に対して利息も払っていないので、大きな減額が出来ないので、あまり意味がないんですね。

 

ですから、最低でも一度は返済しているような状況がなければ、手続きはスムーズに行われないかもしれません。

 

借金

一度も返済せずに、借りてすぐに任意整理ってなると、確かにちょっと詐欺みたいな流れになってるよね!だから最低でも一度は返済してからにした方がいいよ!

ぴよぴよ(たしかに)!

この章のまとめ
  • 『一度も返済をしていない』場合は任意整理が断られる可能性がある。
  • 任意整理の場合、借入期間が短い場合は相手に対して利息も払っていないので、大きな減額が出来ない。
  • 最低でも一度は返済している状況が理想。

 

裁判所を介さない任意整理のデメリット

また、任意整理は裁判所を介さないで行う当事者間の交渉ですから、やはり裁判所を通す場合と比べて、話は滞りやすい傾向にあると言えます。裁判所が入れば問答無用ですからね。裁判所さえ納得させることができれば、たとえ相手がその判決、出した結論に納得がいかなくても、話を強引に解決させることができます。

 

借金

 

自己破産などがそのいい例ですね。自己破産手続きの申請をしてそれが通り、免責が下りれば、債権者がたとえそれを拒絶しようとも、それに従わなければなりません。

 

そう考えると、裁判所を介さない任意整理は、それと比べると多少滞りやすい傾向にあると覚えておきましょう。それは、任意整理の『任意』という言葉を見て、再確認できるところです。お互いの任意で行う手続きってことですね。

 

ですから、もし任意整理だけで話がスムーズに進まない場合は、『特定調停』などをして裁判所を介し、その力を借りて相手に合意してもらう、という方法もあるんですね。

 

特定調停

特定調停とは、債務者が簡易裁判所に手続きを申し立てて、簡易裁判所の調停委員2名が仲裁者となり、当事者間の合意を成立させることで、債務整理を行う手続き。

 

場合によっては分割に応じず、一括請求をしてくる業者もいるようです。後はもうケースバイケースですね。その人の返済状況や債務額、態度、弁護士の対応によって結果は変わってくるでしょう。

 

 

借金

特定調停や個人再生といった裁判所を介した債務整理でも、債権者は不服申し立てをすることができるよ!だけど、自己破産は問答無用なんだ!債務者がどうしても支払えないなら仕方ないからね!

ぴよぴよ(うーむ)!

この章のまとめ
  • 任意整理は裁判所を通す場合と比べて、話は滞りやすい傾向にある。
  • もし任意整理だけで話がスムーズに進まない場合は、『特定調停』などをして裁判所を介し、その力を借りて相手に合意してもらう、という方法もある。
  • 場合によっては分割に応じず、一括請求をしてくる業者もいる。

 

 

関連記事

  1. 自己破産の都市伝説の『嘘、本当』を徹底解説!

  2. 借金がらみで人はいつでも加害者・被害者になるリスクを持っている

  3. 主婦が家族に内緒で借金を整理したい?それなら自己破産よりも任意整理!

  4. 借金の返済不能問題で最も有効な手段『債務整理』にかかる弁護士費用

  5. 借金を踏み倒すよりも任意整理で解決することを考えよう!

  6. 任意整理を弁護士に依頼して拒否される場合や、応じない貸金業者への対応策…

PAGE TOP

借金

用語集(借金、債務整理)

クレジットカード

用語集(カードローン)

クレジットカード

用語集(クレジットカード)

株式投資

用語集(株式投資)

FX

用語集(FX)