借金

個人再生をすると決めた場合、手続き前に借入をしてはいけないのか

質問

個人再生をすると決めた場合、手続き前に借入をしてはいけない?

答え

個人再生の直前に借り入れをすることは基本的には認められません。最悪の場合詐欺再生罪となり、十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金です。

 

どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!

ニワトリ

5分の1にできる手続きをするとわかっていて借りるということは、ほとんど詐欺行為に近いよね!5分の4を浪費に使っちゃってもいいってことになるから!詳しく解説するね!

ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!

 

詐欺罪を疑われる

個人再生の直前に借り入れをすることは基本的には認められません。普通に考えるとこういうことですよね。

 

よし、どうせ減額されるならその前に例えば1,000万円借りて、減額されれば5分の1で200万円だ!だったら個人再生の前に借りておいて、800万円は競馬で増やそうとして使っちゃったとかなんとか言えばいいんだ!

 

この発想がまかり通ることになりますよね。これは債権者からすれば理不尽極まりないことですね。ほとんど詐欺なわけです。

 

事実、自己破産の記事にも書きましたが、

 

 

今日借りて明日自己破産をする、ということは極めて高い確率で、浪費及び詐欺破産罪とみなされます。

 

自己破産

借金

自己破産の場合も個人再生の場合も、手続きの直前に借り入れをする必要なんてないわけだから、それをした場合は詐欺を疑われても仕方ないっていうことになるね!

ぴよぴよ(たしかに)!

この章のまとめ
  • 個人再生の直前に借り入れをすることは基本的には認められない。
  • 今日借りて明日自己破産をする、ということは極めて高い確率で、浪費及び詐欺破産罪とみなされる。

 

自己破産=詐欺破産罪、個人再生=詐欺再生罪。

確かに個人再生は、自己破産と違って浪費やギャンブルが理由での借金でも、減額が認められるのが原則的な考え方です。

 

借金

 

『あなたを借金返済から解放する方法』にもこうあります。

借り入れ理由がギャンブルや浪費の場合、民事再生できますか?

 

まず借金の総額中、どのぐらいの割合がギャンブル、浪費を原因とするものなのかが1つの基準となりますが、問題はありません。

 

ただし、自己破産における詐欺破産罪同様、個人再生にも『詐欺再生罪』という考え方があります。

 

民事再生法第255条にはこうあります。

再生手続開始の前後を問わず、債権者を害する目的で、次の各号のいずれかに該当する行為をした者は、債務者について再生手続開始の決定が確定したときは、十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。情を知って、第四号に掲げる行為の相手方となった者も、再生手続開始の決定が確定したときは、同様とする。

 

一  債務者の財産を隠匿し、又は損壊する行為

二  債務者の財産の譲渡又は債務の負担を仮装する行為

三  債務者の財産の現状を改変して、その価格を減損する行為

四  債務者の財産を債権者の不利益に処分し、又は債権者に不利益な債務を債務者が負担する行為

 

2  前項に規定するもののほか、債務者について管理命令又は保全管理命令が発せられたことを認識しながら、債権者を害する目的で、管財人の承諾その他の正当な理由がなく、その債務者の財産を取得し、又は第三者に取得させた者も、同項と同様とする。

 

借金

 

記事を見ればわかるように、詐欺破産罪とほとんど同じ内容ですね。そして今回挙げたようなケースでは、下記の部分に該当する可能性があります。

 

四  債務者の財産を債権者の不利益に処分し、又は債権者に不利益な債務を債務者が負担する行為

 

そうなれば詐欺再生罪ですね。十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金です。これは踏んだり蹴ったりですね。個人再生が認められず、借金が残るばかりか、更に追い打ちをかける様にこの社会的制裁ですから。馬鹿なことはやめた方が賢明ですね。

 

借金

 

借金

詐欺破産に詐欺再生!結局詐欺っていうことだね!本人はそのつもりがなくてもそれくらい重く受け止めれるから注意が必要だよ!

ぴよぴよ(うーむ)!

この章のまとめ
  • 自己破産=詐欺破産罪、個人再生=詐欺再生罪。
  • 詐欺再生罪では十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金。

 

直前の借り入れはとにかく厳しい目を向けられる

また、たとえ詐欺だと認められない場合においても厳しい目を向けられます。

 

民事再生法第25条にはこうあります。

次の各号のいずれかに該当する場合には、裁判所は、再生手続開始の申立てを棄却しなければならない。

 

一  再生手続の費用の予納がないとき。

二  裁判所に破産手続又は特別清算手続が係属し、その手続によることが債権者の一般の利益に適合するとき。

三  再生計画案の作成若しくは可決の見込み又は再生計画の認可の見込みがないことが明らかであるとき。

四  不当な目的で再生手続開始の申立てがされたとき、その他申立てが誠実にされたものでないとき。

 

民事再生法第229条にはこうあります。

第一項の規定にかかわらず、再生債権のうち次に掲げる請求権については、当該再生債権者の同意がある場合を除き、債務の減免の定めその他権利に影響を及ぼす定めをすることができない。

 

一  再生債務者が悪意で加えた不法行為に基づく損害賠償請求権

 

この2つの法律が、ここで行った借り入れに対し、厳しい目を向けます。そもそも、『なぜ個人再生直前に借り入れを行ったのか?』ということですので、そこを徹底的に追及され、少しでも不誠実な動機があるのであれば、それは断固として受け入れられることはありません。

 

借金

個人再生は借金を5分の1以上に減額できる制度だからね!これはとてつもないことだから、それをするには一切の不正行為は許されないっていうことになるね!

ぴよぴよ(たしかに)!

この章のまとめ
  • 直前の借り入れはとにかく厳しい目を向けられる。

 

清算価値によってどっちみち無意味になる

また、下記の記事にも書きましたが、

 

 

個人再生には、

 

  • 小規模個人再生
  • 給与所得者等再生手続き

 

があり、

 

借金

 

『小規模個人再生』であれば、

 

  • 最低弁済額基準
  • 清算価値

 

のどちらか高い金額が、最低限返済しなければならない金額になります。

 

借金

 

『給与所得者等再生手続き』であれば、

 

  • 最低弁済額基準
  • 清算価値
  • 可処分所得の2年分

 

の3つの内で、最も高い金額を返済しなければなりません。

 

借金

 

それを考えた時、もしその『個人再生前に借り入れたお金』を、使わずにとっておいたとしても、それは清算価値として評価されることになります。だとしたら、どっちみちその借りたお金は返済金に充てることになるので、意味がありませんね。

 

借金

使って浪費しても詐欺。使わずにとっておいても清算価値に組み込まれて、それだけの支払いをすることになるからパア!だからほとんどその行為をする意味はないってことだね!

ぴよぴよ(たしかに)!

この章のまとめ
  • もしその『個人再生前に借り入れたお金』を、使わずにとっておいたとしても、それは清算価値として評価されることになり、返済金に充てることになる。

 

誠実かどうかが問われる

ですから、同じ考え方でクレジットカードの使用もできません。クレジットカードも立派な借金ですからね。個人再生手続きの前後で、クレジットカードを使って大きな買い物をしたり、派手なキャッシングをすると面倒なことになります。

 

借金

 

もちろん、少額であれば問題はないでしょう。それは先ほど考えた、『誠実かどうか』ということが問われることになります。個人再生で関わる人たち、

 

  • 弁護士
  • 債権者
  • 裁判所

 

その全ての関係者にとって、自分のとった行動が、胸を張って悪意のない行動だと言えるようであれば、何とかなるかもしれません。つまり、カードでペンやノートを買うとか、1万円程度を借り入れるくらいなら問題にならないでしょう。

 

ただし、冒頭に挙げたような、

 

へっへっへ!

 

のような不誠実な人であれば、必ずしっぺ返しを食らうということですね。例えば、弁護士に依頼した後に隠れて借金をしてギャンブルをするとか、そういうことをすると、弁護士から愛想を尽かされ、弁護士に辞任されることにもなりかねません。そうなると、既に支払った弁護士費用があるなら、往々にしてそれは返金されませんので、踏んだり蹴ったりですよね。

 

借金

大した額を使わなければいいし、不誠実な理由がなければいいんだね!それは見てわかることだから、言い訳したって無駄だよ!

ぴよぴよ(うーむ)!

この章のまとめ
  • 『誠実かどうか』ということが問われる。

 

弁護士費用の捻出方法とクレジットカードに注意

また、弁護士費用ということで言えば、その費用自体を個人再生前に新規借り入れでまかなおうとする行為も認められません。弁護士費用は往々にして分割払いができますので、費用捻出のために借り入れをするということはしない方が賢明です。

 

 

また、クレジットカードで言うと、個人再生をした後に新たにクレジットカードを作ることは5~7年間できません。それについての詳細は下記の記事にも書きました。

 

 

借金

弁護士費用のために借りることもできないんだね!それは結構見落としがちになるところだから、注意が必要だよ!

ぴよぴよ(たしかに)!

この章のまとめ
  • 弁護士費用を個人再生前に新規借り入れでまかなおうとする行為は認められない。
  • 弁護士費用は往々にして分割払いができる。

 

不誠実な人は報われない

とにかく、債務整理をする前後に債務者が取るべき行動は、借金に対して軽率であってはなりません。債務整理の真の目的は、借金を減額させることではなく、債務者が『2度とこのような状態に陥らないようにすること』です。

 

それなのに、債務者が不誠実であり、まるで今回の件について反省していないようであれば、本末転倒ですよね。そういう考え方の人は、目の前の問題を表層的に解決したとしても、また同じような問題に直面することになるでしょう。見るべきなのは以下の記事ですね。

 

 

借金

不誠実な人は何をやってもうまくいかないよ!それがこの世の中だね!インサイド・アウトを理解して生きる必要があるよ!

ぴよぴよ(うーむ)!

この章のまとめ
  • 不誠実な人は報われない。

 

 

関連記事

  1. 名義を貸した人が借金をして自己破産すると、誰の責任になる?名義変更、他…

  2. 手軽で便利な借金といえばクレジットカード。申し込みの年齢制限は?

  3. 自己破産をすると選挙権はなくなる?結婚出産をするのは破産前?後?

  4. 特定調停で決定した支払い義務(債務)に時効はある?

  5. 自己破産前後の給料・賞与・ボーナス差し押さえについて解説!

  6. 自己破産が認められやすい3つのケースとチェックされる4つのポイント

PAGE TOP

借金

用語集(借金、債務整理)

クレジットカード

用語集(カードローン)

クレジットカード

用語集(クレジットカード)

株式投資

用語集(株式投資)

FX

用語集(FX)