個人再生をすると官報に掲載される?
されます。債務整理の中で官報に掲載されるのは、個人再生と自己破産です。
個人再生と自己破産だけが官報に掲載されるんだ!任意整理と特定調停はされないんだね1詳しく解説するね!
ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!
個人再生のメリット
個人再生をすることはメリットがあります。大きく分けると、
- 借金を大幅に減額できる
- 住宅を手放さずに借金を返済できる
- 住宅以外の財産も処分しないで済む
ということが挙げられます。これはその他の債務整理である、
- 任意整理
- 特定調停
と比べると、メリットだと言えます。何しろ任意整理と特定調停で出来るのは、
- 利息のカット
- 整理する債権者を選べる
ということですが、元金まではカットすることができませんので、借金を大幅に減額できるわけではありません。ざっと計算しますが、例えば、
計算
借金:50万円+利息10万円=利息の10万円だけをカットできる
という計算になります。これは『大幅に減額できる』とは言えませんよね。言うとしたら『利息分をカットできる』くらいのものです。
また、自己破産の場合は、
- 借金を帳消しにできる
ことが何よりのメリットですが、その代わり、ほとんどの財産を処分することになります。具体的には、
- 換価20万円以下の財産
- 99万円以下の現金
- 生活に必要最低限の家財道具
以外はほとんどです。ですから、住宅や車、保険や時計等がそれに該当する場合は、その全てを処分することになります。
そう考えると個人再生は、
- 借金を大幅に減額できる
- 住宅を手放さずに借金を返済できる
- 住宅以外の財産も処分しないで済む
わけですから、これだけ見るともはやいいこと尽くしですよね。詳細は下記の記事に書きました。
個人再生のメリットは、借金を大幅に減額できることと、住宅ローン特則があることだね!
ぴよ(ふむ)!
個人再生のデメリット
しかし、もちろんその他の債務整理同様、個人再生にもデメリットがあります。それに関しては以下の記事に書きました。
そこに書きましたが、例えば挙げられるのが、
- 官報に掲載される
- ブラックリストに載る
という事実です。このうち、ブラックリストは過払い請求以外の全ての債務整理で同じことです。また、官報に関しては、
- 民事再生(個人再生)
だけであり、
- 任意整理
- 特定調停
- 過払い金請求
は官報に掲載されません。
※そのほかのデメリット
ブラックリストは厳しいね!5~10年くらいの間、クレジットカードも作れないし新しく融資も受けられないんだから!結構不便だよこの時代!
ぴよぴよ(たしかに)!
官報に載っても誰も見ない
ただまあ、官報というのは一般人にはその存在すら知られていませんからね。私も債務整理の勉強をするまで一切知りませんでした。私の周りにも誰一人これを知る人はいません。ですから、ここに掲載されたところで特に大騒ぎすることではありません。
ただ、下記の記事に書きましたが、
官報は今インターネットでも閲覧できるようになりましたので、以前よりも誰もが気軽に見れるようになったのは事実です。
ただ、基本的には個人再生の手続きをしたことは、誰にも知られずに済むようにできますので、その点は安心できると言えます。
『あなたを借金返済から解放する方法』にはこうあります。
民事再生の手続きをしていることを家族や会社に知られますか?
原則としては誰にも知られずに民事再生の手続きをすることは可能です(会社に借り入れがある場合は注意してください)。
ですから、基本的にはこの点について過剰に心配する必要はないと言うことですね。官報の件にしても、そもそもがその存在自体を知っている人がほとんどいないのですから、
おい、お前、官報に載ってたな!
などという会話はほぼ皆無であると考えていいわけですね。
官報なんて、一般の家庭に質問したってその家の主ですら知らない場合がほとんどだろうね!知っている人だけが知ってるっていう感じだね!
ぴよぴよ(たしかに)!
掲載されるタイミングと注意点
ちなみに、個人再生の場合、官報に掲載されるタイミングは3つあります。
- 個人再生手続開始決定がされたとき
- 再生計画案が提出されたとき
- 再生計画認可・不認可決定がされたとき
強いて言うなら、不認可になっても掲載されるというところがポイントでしょうか。
また、官報に載ることでの注意点等については、記事中にリンクした記事にてご確認ください。簡単に説明すると、『闇金融業者から電話やDMが来る可能性がある』等というデメリットがあるということです。
こればかりは仕方ありませんね。私などは、もうしばらく電話を全くかけていないというのに、その携帯電話に毎日営業の電話がかかってきます。大体電話番号を検索して調べると、
- 不動産投資
- 宝石・ジュエリーの販売
ですね。どこで調べたかはわかりませんが、特に不動産投資の電話等は、毎日のようにかかってきているようです。一回も出たことありませんけどね。こう言う事実を受け、多くの人はこう考えるかもしれません。
個人情報は漏れちゃう時代だよなあ
しかし実際には違います。昔からそうでした。80年代のアイドル全盛期あたりの時期は、電話帳で普通にアイドルの家が調べられたのです。ですから、家にファンが押し寄せてしまって大変だったと、当時を振り返ってタレントたちは言います。表札や自転車のサドルを盗まれることもあったというんですね。
ですから、実は個人情報はいつの時代でも、調べようと思えば調べられますので、この官報に関する問題も、それを考えれば別に大した問題ではありません。過剰に気にする必要はないでしょう。
個人情報に関しては、あまり騒ぎ立てることはないね!よく考えたらはるか昔の方が、もっとそれらはぞんざいに扱われていたんだから!今に始まったことではないよ!
ぴよぴよ(うーむ)!
どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!