過払い金返還請求はどうすればうまくいく?
過払い金返還請求が得意な弁護士に依頼しましょう。弁護士には向き不向きがあり、得意不得意があります。債務整理が得意な弁護士、そしてその中でも過払い金返還請求が得意な弁護士に依頼することで、結果を最適化できる確率が高くなります。
弁護士にも色々いるからね!離婚が得意な弁護士もいるし!それぞれに適した案件があるんだね!詳しく解説するね!
ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!
過払い金返還請求の費用はどれくらい?
弁護士にも得意不得意があります。大型電気量販店の1Fの担当者が、5Fのフロアにある商品情報を把握しているわけではありませんよね。弁護士の中にも、離婚に強い弁護士もいれば、債務整理に強い弁護士もいます。過払い金返還請求をスムーズに成功させたい場合は、過払い金返還請求が得意な弁護士に依頼することをまず第一に考えましょう。
さて、過払い金返還請求の費用はどれくらいでしょうか。ちなみに債務整理は、
とありますが、その他の債務整理の料金の相場は、下記の記事に書きました。
また、弁護士や司法書士の相談料の一般的な考え方は、下記の記事に書きました。
任意整理の記事に書きましたが、任意整理の際の弁護士費用の相場は下記のようになります。
- 着手金=整理した会社1社につき2~4万円(0円の場合もある)
- 成功報酬=整理した会社1社につき2~4万円
- 減額報酬=減額した負債額の1割
- 事務所経費=2万円程度
また、過払い金の場合は、15~20%程度の報酬を取っていることが多いようです。もし200万円の過払い金が発覚した場合は、
計算
200万円×0.15=30万円
200万円×0.20=40万円
ですね。過払い金は報酬額が大きいので、弁護士にとっては有難い仕事です。そのあたりのことについては、下記の記事に書きました。
また、任意整理同様『一社につき』という計算方法になります。従って、もしこれにかかる費用を少しでも抑えたいという場合は、依頼する業者を厳選するという考え方もあります。
まあ、それは計算してみて、結局すべて依頼してしまった方が、過払い金が多く返ってきてプラスになる、ということもあるかもしれませんから、ケースバイケースで考えていく必要があります。
弁護士の中には、借金を完済した人の場合は、過払い金返還の着手金が無料という体制を取っているところもありますから、無料で色々と相談できるところを探して、最適化することも検討しましょう。
また、分割払いに対応しているところを探すことも大切です。今はほとんどの事務所が分割払いに対応していると思いますが、そうやって様々な点を最適化していくことで、問題解決はよりスムーズにいきます。
まずは弁護士選びだね!ここを適当にやっちゃうと、結果も適当になっちゃうかもしれいなからね!しっかり準備をしよう!
ぴよぴよ(なるへそ)!
過払い金返還請求のつまみ食いとは
さて、過払い金は報酬額が大きいので、弁護士にとっては有難い仕事だと言いました。そういう理由からも、以前はこの過払い金請求に対する秩序の乱れが生じていました。拝金的な弁護士が、過払い金返還請求のつまみ食いをしていたんですね。詳細は下記の記事に書きました。
しかし、記事にも書いた様に、
日本弁護士連合会は、こうしたじ事態を憂慮して、2011年4月から、過払い金請求で、裁判を通じて解決した場合は訴訟額の25%、業者との話し合いで解決したときは20%、返済金を減額して業者と借り入れ人との間を仲介して和解が成立したケースは5万円以内とする報酬規制を設けました。
- 過払い金請求で裁判を通じて解決した場合は訴訟額の25%
- 業者との話し合いで解決したときは20%
- 返済金を減額して業者と借り入れ人との間を仲介して和解が成立したケースは5万円以内
という報酬規制を設けたりして、少しずつ秩序を回復させていきました。今ではもうこういった拝金的な弁護士は淘汰され、過払い金返還請求のビジネスにも秩序が戻っています。
もちろん、それでも悪徳業者はいるでしょうけどね。どうやってもこの世から悪を完全に消し去ることはできません。もしその様な業者に出会ってしまった場合は、
日弁連に報告します。
と言って、毅然とした対応をしましょう。
お金が儲かるところには、拝金的な人間が集まるものだからね!でも今は日弁連によって秩序が保たれてるよ!基本的にはね!
ぴよぴよ(うーむ)!
過払い金返還請求の流れ
また、下記の記事に書いた様に、
過払い金返還請求の流れをざっとまとめるとこうなります。
- 1.弁護士に依頼する
- 2.貸金業者へ取引履歴開示請求する
a.開示に応じたら
- 3.利息制限法による引き直し計算をする
- 4.貸金業者への過払い金の返還請求をする
- 5.業者と交渉をする
- 6.交渉の成立不成立が決まる
b.開示に応じなかったら
- 3.再請求をする
c.それでも開示に応じなかったら
- 4.行政指導・行政処分申告書を送付する
d.それでも開示に応じなかったら
- 5.訴訟を起こす
つまり、過払い金の返還をめぐって交渉が決裂し、裁判(民事訴訟)で返還を求めることがあるんですね。もしそうなってしまうと、裁判のためにかかる費用がかかります。
- 弁護士費用
- 印紙代・切手代
- 訴状の作成
- 資格証明の取得
等、費用も時間もかかります。そうなったら結局過払い金が戻ってきても損をする可能性があります。ですから、貸金業者と和解するときに、この辺りの問題を計算しながら交渉することが求められるので、過払い金返還請求が得意な弁護士に依頼するということは、この辺りにも理由があるということですね。その記事に書いた『金利と和解』の問題についても、同じことが言えます。
裁判はどんなケースにおいても、費用と時間を消費するからね!しかもそれが浪費に終わることもある!負担が大きいんだね!
ぴよぴよ(うーむ)!
過払い金返還請求は交渉力が必要
記事にも書いた様に、債務整理のうち、
- 任意整理・過払い請求=債権者相手に立ちまわる
- 個人再生・自己破産=裁判所相手に書類を通して立ちまわる
という特徴があり、前者には『交渉力』、後者には『調査力』が求められます。個人再生・自己破産の場合は、裁判所相手に書類を通して立ちまわるわけですが、調査力がなければ、きちんと必要な書類が何かを把握して、本人の状況を理解して、その状況にあった適切な対応を取れません。
交渉能力の高い、過払い金返還請求が得意な弁護士に依頼して、状況を最適化しましょう。
調査力ではなく、交渉力が求められる過払い請求だから、弁護士選びの際にそういう視点でチェックすることも大事だね!
ぴよぴよ(なるへそ)!
どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!