多重債務は一本化したほうがいい?
確かにおまとめローン等で、多重債務を一本化するという選択肢もあります。しかし、一本化は下手をしたら支払い額の合計が増える等の、様々なデメリットもあります。
一方債務整理は、借金を減らせます。債務整理と一緒に検討していくのがいいでしょう。
どちらがいいかはケースバイケース!最適な選択肢を選ぶことに自信がないなら、弁護士に依頼するという手もあるよ!詳しく解説するね!
ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!
Contents
一本化のメリットとデメリットとは
まず基本的な考え方として、多重債務があった場合、それを一本にしたらメリットがあります。例えば、
- A社:50万円
- B社:35万円(高金利)
- C社:40万円
- D社:70万円(高金利)
- E社:20万円
という債務状況があった時、まず懸念されるのは、
- 全部でいくら借りているかわかりづらい
- 支払日がそれぞれいつかわかりづらい
- 高金利の会社への支払いは厳しい
という問題です。しかしこれがおまとめローンによって一社にまとめると、
- A社:215万円
となって、それらの問題が全て解決します。また、一本化やおまとめローンというのは、往々にして現在より金利を安くすることが目的ですから、これを利用すれば高金利だった業者への支払いもなくなり、一本化できるということですね。
この時点で既に、『多重債務を一本化した』ということになります。
しかし、これだけの高額を融資し、金利を安くするわけですから、おまとめローンの審査は厳しいものだと言えます。
- 勤続年数
- 返済履歴
- 年収
- 他者借入先
といった項目を、通常の融資の際よりも少し厳しい目で見るということですね。その代わり審査に通れば高額の融資、そして安い金利が実現するわけです。一本化のメリットデメリットについては、下記の記事にたっぷりと書きました。
金利を安くすることができるけど、審査は厳しいよ!だから、もし厳しい審査に通ったら、なんか『選ばれた感』があるよね!でも妄信しないようがいいよ!
ぴよぴよ(うーむ)!
デメリットについての詳細
また、その記事の補足として、
といったデメリットがあることも考える必要があります。
あくまでも、おまとめローンのイメージや基礎的な情報を書きましたが、実際に更にこの問題を紐解くと、こうした様々な問題が浮上してくることになります。
金利が思ったより安くならない
あくまでも、現在借りている会社が高金利であった場合にのみこのメリットを感じることがあるかもしれませんが、グレーゾーン金利の請求が出来なくなった今、一本化によって金利が格段に下がるという感想を持つことはできない可能性があります。
過払い金を請求できない
現在支払っている複数社にもし過払い金が存在する場合は、この一本化による借り換えの際に、その過払い金調査のための利息引き直し計算ができません。利息引き直し計算方法については下記の記事に書きました。
ですから、一本化の際にこの部分で損をする可能性があります。
保証人を巻き込んでしまう・不動産を担保に入れることになる
複数社から借りることは、それはそれでメリットもあったわけです。例えば、融資額は小さく、金利は高いかもしれませんが、その分無担保で借金が出来た。しかし、一本化という高額融資を受けることで、そこに保証人や担保が必要となる可能性が出てきます。だとするとそれは、借金問題による懸念する点が増えてしまった、と考えることができますね。
過払い金に関しては、2018年を迎えた今、もうほとんどないから大丈夫だとは思うけど、他の部分は考える必要があるね!
ぴよぴよ(たしかに)!
多重債務の一本化はやめたほうがいい?
また、専門家には更なる問題を指摘する人もいます。
『借りた金で死なないための129ヶ条 借金力』にはこうあります。
多重債務の一本化はやめたほうがいい?
(省略)しかし、一本化には大きな落とし穴があります。まず、一本化して多重債務を無事完済すると、信用・実績がついてしまうため、完済した消費者金融やカード会社から、しきりに
『また借りてください!』
『利息を少し下げますから!』
『枠を増やしますから!』
『お願いします!』
と勧誘してくるようになること。人間はそう強い生き物ではありませんから、ついつい、
『そうか、じゃあいざという時のために沸くだけでも残しておくかな…』
と、解約しないまま関係を続けてしまいます。これがひとつ。
次に、一本化しても借金の元金そのものは減っていない上に、いくら金利とはいっても利息が付いていることが挙げられます。一本化した直後はずいぶん楽になった気になるでしょうが、実際には『苦しいから借金が増え得た』ことには変わりありませんので、一本化しても次第にだんだん苦しくなってきます。
そこで、第一に挙げたように、人間はそう強い生き物ではありませんので、多くの人は完済したはずのカードローンや消費者金融から再度少しずつ借りてしまい、次第にそれが増えていき、しまいには借金が倍に膨れ上がってしまいます。
この様な理由から、『低利一本化で生活が改善された』という人は意外に多くありません。逆に『安易に一本化したせいで借金が倍に膨れた』と後悔している人の方が多いのが現実です。
借金地獄から本気で脱出したければ、まず『なぜこんなに借金が増えてしまったのか?』と反省することから始め、先入観を捨てて、法的な債務整理も視野に入れて、自分にとってベストな解決方法をじっくり考えることです。
つまり、
- 完済した有利性を利用したくなり契約を解約しない
- それによってもう一度借金をするようになってしまう
という問題が存在するということですね。やはりそう考えると、
- おまとめローン
- 債務整理
という選択肢があった時、即答でおまとめローンをするという発想は、やめたほうがいいかもしれません。
一本化のデメリットを説く人は結構多いんだ!しかも専門家にね!だからもしかしたら、債務整理の方がいいかもしれないね!
ぴよぴよ(うーむ)!
債務整理なら借金を減らせる
- おまとめローン=むしろ借金が増える可能性がある
- 債務整理=借金を減らす
というそれぞれの特徴を考えた時、本当に借金問題を解決したいなら、債務整理を検討してみましょう。もちろん、それぞれにメリットデメリットがありますから、それをよく考えて、自分の現在の状況に適した判断をすることが賢明です。
おまとめローンはあくまでも一本化するだけだからね!だけど債務整理をするとブラックリストに載るから!それぞれにメリットとデメリットがあるよ!
ぴよぴよ(うーむ)!
どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!