債務整理の支払いに困ったらどうすればいい?
債務整理の支払いに困ったら法テラスの民事法律扶助制度を利用しましょう。
法テラスの民事法律扶助制度を利用できれば、費用を格段に抑えることができるよ!色々と条件があるから、詳しく解説するね!
ぴよぴよ(親分に任せれば大丈夫っす)!
法テラスなら月額一万円で弁護士費用が払える
債務整理の支払いに困ったら、法テラスを利用するという選択肢があります。それについては以下の記事にたっぷりと書きました。
ここでは、各専門書の見解を引用しましょう。
『合法的に借金をゼロにする方法―1人でできた! 誰にも迷惑をかけない「借金整理」と知って得する「過払い金請求」』にはこうあります。
借金整理のための費用が払えない場合は?
まずは依頼した弁護士に相談して、分割払いで報酬を払わせてもらえるように交渉してみましょう。それが無理だったら、法テラスで民事法律扶助の相談をしてみましょう。法テラスであれば、申し込み世帯の収入制限にパスする限り、月額一万円くらいの分割払いで弁護士報酬が支払えます。
弁護士の報酬については下記の記事に書きました。
また、もし費用が払えない場合は下記の記事にも書きましたが、弁護士が依頼を断る、あるいは辞任することもあり得ます。
それは当然ですね。支払いがなければタダ働きになりますから。この世にお金がなくて、衣食住も子供の養育費もすべて無料で事足りるのであればいいのですが、そうではない以上、お金は絶対に払わなければなりません。
法テラスは『法律で社会を明るく照らす』とう意味で、世のため人のために法律を使うために作られているんだ!素晴らしい起因だね!
ぴよぴよ(たしかに)!
お金というものはシビアなもの
そもそもお金の役割とは、
- (1)価値の尺度
- (2)交換(決済)手段
- (3)価値貯蔵手段
ですから、お金を支払うことは相手への経緯でもありますね。相手が今までやってきて積み重ねてきたことへの経緯です。また、大根やニンジンでもいいのですが、それは『長く貯蔵しておく』ことはできませんし、また、それを誰かに物々交換しようとしても、大根やニンジンが嫌いな人からすれば、それは必要ないわけです。
ですから、お金というものを利用することで、どんな人でも自分の好きなものと価値を交換できるんですね。プレゼントを渡すとき、『自分があげたい物』をあげるよりも、『相手が欲しい物』をあげる方が思いやりがありますよね。単純に、そう考えたいのです。
また、そのお金の支払いは債権者へも同じ考え方ができます。例えば、せっかく任意整理で利息をカットしてもらい、3~5年の分割払いで支払っていく約束で和解したのに、
お金がない。
としてその支払いを途中で怠ってしまったのであれば、
約束を破った。
として、一括請求を余儀なくされます。
これは当たり前のことですね。お金の支払いは、必ず行わなければならないものです。
お金というものは考え抜かれて見出された造形物なんだ!お金だけを見ると変なイメージがあるけど、元々は人々の関係をスムーズにいかせるために作られたんだね!
ぴよぴよ(なるへそ)!
法テラスの概要
そんな中、法テラスは借金の支払いや弁護士対策に困った債務者に、手を差し伸べてくれます。
『金銭貸借の知識とQ&A』にはこうあります。
専門家を頼みたいのですが、すぐに費用を用意できません。何か対応策はありますか。
A.専門家に頼む際に費用を分割払いでもよいかを尋ねてください。分割払いでも受任する専門家もおります。法テラスの利用も考えられます。
また、専門家の費用を立て替えてもらえる制度として、民事法律扶助制度があります。手続きは、各都道府県にある日本司法支援センター(通称名『法テラス)』)に、法律相談援助の申し込みをします。法律相談で解決しない場合、代理援助の申し込みをします。援助開始決定を受けると、法テラスの基準に基づき、弁護士・認定司法書士の費用が決定され、申込者は、当該費用を分割で償還していきます。
民事法律扶助を利用する場合には、利用者の資力が一定額以下である必要があります。詳しくは、各都道府県にある日本司法支援センターへ問い合わせをしてください。
全国の法テラスの電話番号を載せておきます。下記は公式HPです。
- お近くの法テラスを探す(地方事務所一覧)
続けて、『借りた金で死なないための129ヶ条 借金力』にはこうあります。
『弁護士費用』を半額以下に抑える方法がある?
『弁護士費用がないから破産もできない』『弁護士費用も裁判費用もないから泣き寝入りするしかない』
そうお嘆きのあなた、心配には及びません。わが国では、『法の下の平等』を保障するために、資力のない人でも私法サービスを受けられるようにと、『民事法律扶助制度』というのが存在します。これは『法律扶助協会』が運営しています。法律扶助制度を受けると裁判費用や弁護士・司法書士費用を同協会が立て替えてくれますので、自己負担額が非常に少なくて済みます。(ただし、これは毎月分割で返さなければなりませんが)。
法律扶助を受けるには、一定の審査(資力の有無、勝訴の可能性、申込趣旨など)にパスする必要があります。大雑把に言えば、経済的に困窮している人のほうが震災には通りやすく、裕福になると通りにくいということができます。
法律扶助制度は、債務整理だけでなく、全般民事事件(離婚、交通事故の訴訟など)にも適用されます。法律はとかく『知っている者の味方』になりがちで、知らない者の味方にはなってくれませんが、これではいけません。自分が法律に弱く、立場的にも弱いと思っている人は、この制度を大いに利用してみましょう。
法律扶助を受けるには、一定の審査(資力の有無、勝訴の可能性、申込趣旨など)にパスする必要があると書いてありますね。お金がない人が優先的に受けられる制度ということになります。そうじゃないと平等じゃないですからね。
資力基準
資力基準に該当しているかどうかは、以下の収入要件と資産要件を満たしているかどうかで判断します。下記は法テラスの公式HPから引用しています。
人数 | 手取月収額の基準 注1 | 家賃又は住宅ローンを負担している場合に 加算できる限度額 注2 |
---|---|---|
1人 | 18万2,000円以下 (20万200円以下) |
4万1,000円以下 (5万3,000円以下) |
2人 | 25万1,000円以下 (27万6,100円以下) |
5万3,000円以下 (6万8,000円以下) |
3人 | 27万2,000円以下 (29万9,200円以下) |
6万6,000円以下 (8万5,000円以下) |
4人 | 29万9,000円以下 (32万8,900円以下) |
7万1,000円以下 (9万2,000円以下) |
注1:東京、大阪など生活保護一級地の場合、( )内の基準を適用します。以下、同居家族が1名増加する毎に基準額に30,000円(33,000円)を加算します。
注2:申込者等が、家賃又は住宅ローンを負担している場合、基準表の額を限度に、負担額を基準に加算できます。居住地が東京都特別区の場合、( )内の基準を適用します。
資産要件
また、下記が『資産要件』です。
人数 | 現金・預貯金合計額の基準 注1 |
---|---|
1人 | 180万円以下 |
2人 | 250万円以下 |
3人 | 270万円以下 |
4人以上 | 300万円以下 |
注1:3ヶ月以内に医療費、教育費などの出費がある場合は相当額が控除されます。
一度自分の状況が合うかどうか、チェックしてみよう!
ぴよぴよ(みよう)!
どーもっ!ものしりニワトリです!この記事に書かれた情報を、補足したり解説するナビゲーターだよ!